「デート・ア・ライブ 9 七罪チェンジ」感想 | self-complacency

self-complacency

ライトノベルの感想を書いてました。

デート・ア・ライブ9 七罪チェンジ (富士見ファンタジア文庫)/KADOKAWA/富士見書房

¥630
Amazon.co.jp

「シドー! おなかがすいたぞ、シドー!」、「あ、あの……しどうさん……」七罪の天使によって十香たちを子供に変えられてしまい、悪戦苦闘する士道。一方DEMの反ウェストコット派には不穏な動きがあり——!?

―――――――――――――――――――――――――――――――

ゲームに勝利した士道の前から七罪は再び姿を消してしまう。七罪の力で子供の姿に変えられてしまった十香達の世話に追われながら、士道は日常を送っていく。しかし、見えない位置から天使を使って行われる、七罪から士道への嫌がらせは次第にエスカレートしていき…… その後、ラタトスクの解析のおかげで七罪の居場所の特定に成功する。人の気配を感じ逃げる七罪を追ってきたのは、エレンとDEMの魔術師達。エレンの圧倒的な強さの前に倒れ伏す七罪。そんな重傷を負い絶体絶命な状況に陥った七罪の前に現れたのはなんと士道達で……?

七罪編完結。エレンの攻撃で傷を負い、そのせいで天使を使えない七罪はフラクシナスの所有する施設にて保護される。変身した姿ならともかく、素の自分が他人に受け入れられる訳がない、と頑ななまでに心を閉ざし続ける七罪。そんな七罪に対し、士道の提案から「七罪を可愛くしてみせる、可愛いと認めさせてやる」と身体からメイク、服装まで十香達と共にコーディネートに挑んでいく。

過去のトラウマのせいで他人の好意を素直に受け入れることが出来なくなってしまった七罪。「ナイスバディ」の台詞どころか「ご一緒にポテトはいかがですか?」の台詞すら脳内変換で悪意あるものに変えて認識するという。いや、さすがに捻くれすぎだろ、と(笑) こういう超絶ネガティブみたいなキャラは一周回って面白くていい。てか皆の手でコーディネートされた七罪が可愛すぎてやばい。あれで可愛くなかったらもう何が「可愛い」なんだよ!(バンバン 僕はどっちの七罪も好きです。

一方、DEM陣営はまた不穏な動きを見せていた。腕を切り落とされた恨みは大きい。ウェストコットを事故として殺す、そのために人工衛星を落とすという作戦。狂気性をちらつかせることでマードックは取締役の人間達を自らに追従させ、その作戦を実行するために動いていく。

天使の力を使い、施設から逃げ出し行方をくらました七罪。精霊と言えど、もし何も知らず地上に残っていれば無事ではすまない。天宮市に人工衛星が迫っていることを知らせなければ、と士道は単身、七罪を探しながら彼女の名前を呼び続ける。
フラクシナスの主砲ミストルティンに琴里の魔力を込め撃ったことで、今度こそ人工衛星の破壊に成功する。これでひとまずの危機は去った。そう考えたのも束の間、上空から二つ目の人工衛星が落下してきて……?

十香達精霊はバンダースナッチ軍団の相手で手一杯な状況。「今士道を守れるのは自分しかいない」そう考え、七罪が加勢する場面は予想通りながらも心にくるものがあった。

あとなんといっても折紙ね。エレンの側についた折紙は果たして今後どう動くのか? 次巻の感じからして折紙は精霊ってことだろうから、そこら辺の話も期待。
折紙編で二冊、六番目・二番目の精霊で二冊ずつ。もしかしたら零番目とかもありそうだけど。17巻くらいで完結なのかなーと予想。……そんなことより狂三の再登場マダー?