やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。第1巻 (初回限定版)(渡 航書き下ろし文庫小説152P・サントラCD同梱) [Blu-ray]
文化祭も終わり、奉仕部にいつもの日々が戻ってきた。最近、部に導入されたパソコンによるお悩み相談では、どこで告知されたのか意外にぽつぽつと相談事が舞い込んできている。そんな中送られてきた一通の投稿をきっかけに奉仕部が動き出す。あの相模南を体育祭実行委員長に担ぎ出そうというのだが……。TVシリーズで書き下ろされた番外編「だから、彼らの祭りは終わらない」(脚本:渡航)のサイドストーリーを原作者自らがノベライズする第1弾!
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文化祭も過ぎ去り、いつもの日常を取り戻した八幡たち。奉仕部は『千葉県横断お悩み相談メール』なる新たな依頼を任され、悩みの解決策を返答する、という仕事をしていた。
そんな折、生徒会長、城廻めぐりが奉仕部へとやってくる。メールにもあった通り、体育祭を盛り上げるために力を貸して欲しいというのだ。加えて体育祭実行委員会の委員長が決まっていないため、雪乃に頼みたいというめぐり先輩。その提案を断った雪乃であったが、その代わりとしてとある人物を実行委員長に推薦する。
久々に俺ガイル分を供給出来た気が。新刊はまだ先だし、次は短編だしね……
めぐり先輩キターーー!と序盤からテンションが上がる。可愛いは正義だからしょうがないね! そんなめぐり先輩、八幡の名前は覚えていなかったのに八幡が「文化祭で頑張っていた」ことはちゃんと見ていたことがここで明らかに。
ほら~、だから僕は初めからそうだろうって言ってたのに~。文化祭編ラストの「最低だね」発言も八幡の尽力を分かった上での皮肉というか、そんな感じのあれだったんだよ!(上手く言葉に出来ないので説明放棄)
体育祭の目玉競技。例年地味でたいした盛り上がりも見せなかったが、今年こそは、と会議にて、各自案を出していく。しかし、反対意見に押しつぶされてしまい、中々めぼしいものは出てこない。
諦めムードが漂い始めた会議室。八幡は外部の人間の手を借りる、という人任せな提案を投げかける。
それで頼った相手が海老名さんと材木座……このカオスな組み合わせを思いついた人が他にいただろうか。どう考えてもやばいことになる予感しかしなかったのに、蓋を開けて見れば二人とも『騎馬戦』『棒倒し』と存外まともな提案。材木座の発表で声が小さくなるとことかすごいリアルで笑った。お前は俺かよ、と。カースト下位に属する人見知りってみんなそうなっちゃうよね。普段友達とも話さないのに人前で喋るとか無理だわー、わー。
相模南がまさかここで再登場してくるとは思わなかったのでびっくり。一度失敗した人間はそれを取り返すことでしか前に進めない、という雪乃の言はその通りではあるが、失敗した次に再度挑むプレッシャーは相当なもの。更生が目的なのだから妥当な選択ではあると思うけど。
まあそれ以前に本人にそんな自覚があるのか怪しいっていう。そもそもあそこまでやらかして八幡を悪者扱いしたまま、自分は被害者で可哀想という意識を周りに押し付けてる辺り反省してないことは確定的に明らかと言える。これは女王三浦がイラっとするのも無理ない。
相模と一緒に体育祭実行委員を務める友人二人。両者の間には決定的な壁が出来てしまっている。部活があるから時間を取られるのは勘弁という事実上の拒否。不穏な空気が漂い始めたな……
アニメ十三話が綺麗な俺ガイル~云々ってわたりんが言ってた。で、特典小説がいつもの俺ガイル、とも。
つまり、小説の方では、体育祭が楽しく盛り上がって、何事もなく無事終了、とはならないんじゃないかしら。この先一波乱なにかあると踏んでいるのだけれど果たして。