「問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

問題児たちが異世界から来るそうですよ? ウロボロスの連盟旗
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箱庭の下層が“魔王連盟”に襲われ、煌焔の都に“階層支配者”が集まることに。魔王を倒すコミュニティ“ノーネーム”も参加するが、黒ウサギが休暇中のため、問題児3人はフリーダムに遊び始める!?

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魔王連盟の脅威に備えるため同盟を組む。そのために、力になって欲しいとの依頼も受けたノーネーム一行は、北の地で行われる階層支配者召集会へ参加する。
宮殿を訪れたジンはサンドラに出くわす。サンドラのそばにはジンの知らない二人の人物。しかし、ペストが気付かないはずがなかった。そこに現れた人物はなんと、かつて同じ仲間だった魔王勢力のリンと殿下だったのだから。「自分たちは商業コミュニティだ」と、まるでそれが真実であるかのように語る二人の話術に違和感を抱くこともなく、そのまま話は進められていく。そしてサンドラから神隠しについて聞かされ……?
耀は父の手がかりを求めて、飛鳥はルイオスとの賭け勝負に乗って。十六夜、ジンたち別々に神隠しの犯人を追って。それぞれの思惑を胸に抱いて、各々は動いていく。

ジャックの紹介で姿を現した最後の同盟相手はペルセウスのリーダー、ルイオス。いやはや、まさかの再登場ですよ。星霊を従えていることと鍛治系統の腕を買われて、とのことだけど、そんな有用な技術を持ってたなんて知らなかった。意外とすごいんだなぁ。それにしてもルイオスは相変わらず気に食わない性格だ。

北の地で、子供が突然消える“神隠し”がここ最近頻発している。しかしながら、犯人の手がかりは依然として掴めずにいた。十六夜はマンドラに手を貸す形でその犯人を追う。そしてジンとペストもサンドラ達と協力して“神隠し”事件の犯人特定に乗り出す。
時を止めるに等しい術を持った混世魔王。それが魔王連盟に加担するというのだからタチが悪い。次回はその力を存分に活かしてギフトゲームを仕掛けてくると思われる。厳しい戦いになりそうだなあ。
距離の概念を自由に操る、的なリンのギフト強すぎじゃね? あんなのに勝てる人いるのかよ……

“時代の転換期”やら時間軸、それぞれの世界などなどに関する十六夜の思考(説明)は難しくてよく分からなかった。
他の空間、場所に飛ばされたのだとしたら生きている可能性も充分にある、ってことなんだろう。リリの母親もそのうち登場するといいねぇ。
ジンの推理力、洞察力は驚嘆に値する。まさかリンと殿下が魔王連盟の者であると、出会ったときから見破っていたとは。

新キャラクターとして登場したのはウィル・オ・ウィスプの少女ウィラ。地獄の劫火を操る彼女のギフトは生半可な力では太刀打ち出来ないほど強力。
ギフトゲーム“造物主たちの決闘”。新たなギフトを手に入れた飛鳥と耀はウィラに立ち向かう。
前から思ってたんだけど、問題児シリーズってロリキャラが異常に強いよね…(笑)
ウィラっていう化物クラスの強さを持つ相手と飛鳥、耀がゲームで対決をする。それだけでもすごいのに、続いて最強とすら思える殿下と命懸けの戦いを繰り広げるってんだから堪らない。これで滾らない方がおかしいでしょう…!

殿下 VS ノーネーム側戦力のぶつかり合い。黒ウサギを一撃で沈めるとか殿下やばすぎる。
そして、遅れて闘技場に駆けつけて来る十六夜。十六夜が本気でキレてリミッターを外すとああなるのか、と。まさに圧倒的、相手が何者だろうと打ち倒してしまいそうな勢いを感じた。
殿下のアホみたいな打撃力、頑丈さを併せ持った強さからは十六夜と近いものを感じた。原典(オリジン)なんて新たな言葉も出てきたことだし、十六夜の能力にも関わる何かしらの事実が存在しているんだろうなぁ。気になる。

そして次巻は魔王連盟との全面戦争。発売がとにかく楽しみです。七巻はよ!