「ささみさん@がんばらない 4」感想 | self-complacency
- ささみさん@がんばらない 4 (ガガガ文庫)/小学館
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- がんばらない。でもサービスシーンはある。
高校一年生から二年生に進学、新たなる学校生活が始まったささみさん。
引きこもり生活から少しずつ抜けだし……充実の学園生活を、と思いきや、クラスメイトで唯一の「お友達」、かがみに甘える日々。
そんな中、同じくクラスメイトで学級委員の蝦怒川情雨(えどがわ・じょうう)がクラス全員参加の「バカンス旅行」を企画。その旅行で情雨と甘酸っぱい関係になりそうなささみさん。でも、情雨は世界征服を狙う悪徳オカルト集団の首領ってこと、忘れてない?
水着に入浴にお○ん○ん、古代神召還と隠された神、そして世界征服……。女だらけのお色気学園ラブコメと神々の陰謀が同時進行でとにかくカオスな第4巻。
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序盤のアレが生えちゃうくだり、アニメでやるのはきびしそうだな~(笑) やるとしたらピー音で伏せる&モザイクか何かで見えないように隠すとかしないと。
蝦怒川情雨の提案した二泊三日の懇親会にクラスみんなで参加することに。しかし、鎖々美は当日に風邪を引いてしまう。「懇親会に参加したい」と我儘を言うものの、神臣はそれを許さない。ならば、と兄にバレないように、見た目を鎖々美に見えるようにしたたまを旅行に向かわせる。そしてその知覚を共有することで、懇親会の擬似体験を試みるのだった。
行きのバスで搭乗を拒否されて置いていかれたのに何時の間にか旅行に参加してたり、アラハバキによる攻撃が始まったら突然姿を消したりと、神臣が神出鬼没すぎる。隠された事実については未だ語られず……ここまで引っ張られるとより気になるなぁ。
どこかズレてる中二病のちょっと痛い娘、的な扱いをされている情雨が面白い(笑) 発言はちょっとおかしいけど優しさは伝わってくるし、クラスメイトにしてみればそこがまたいいんだろうな、なんて思ったり。
かがみの、鎖々美が他の人と仲良くなろうとしているのに嫉妬している姿が可愛かった。間違っていた、と自分を責めてしまうあたり本当に良くできた娘だなぁとつくづく感じる。ソフト百合的な絡みは微笑ましくて僕はいいと思います。
アラハバキの首領、情雨は全ての神々を自らの体内に取り込むことで、自らを唯一神にしようとする。そして、父の成し得なかった夢を、世界を征服すると言う形で叶えるために動き出す。
異界ならば邪神三姉妹も自身の力を完全に発揮することは出来ない。そこを弱点と見た情雨たちは懇親会としてつるぎたちを島に集め、そこから出られないよう結界を張り彼女達を閉じ込める。玉藻前や翼将ガルーダ、情雨の攻撃により邪神三姉妹はぼろぼろに。アラハバキは旧神、九頭竜復活を成し遂げ計画は成功したかに見えたが……?
そう簡単にやられたりしない邪神三姉妹はやっぱりすごい。「最高神のちから」を失ったささみさんがこんな形で活躍するとは……!
修学旅行を思わせる爽やかで楽しそうな懇親会での様子と、その裏でアラハバキが世界を支配するための壮大な計画を進めているという、陰と陽、光と影的な展開がなんともいえない感じだった。
今回はつるぎの活躍があんまなかったなそういえば。相変わらずの変態発言をしていたことは覚えているけど。つるぎと弟、呪々と神臣辺りの関係性がどこかで明らかになってくれるとまた物語がしっくりくるのかも。……いや、でも理解出来てない僕の頭が悪いのかもしれない。
八岐大蛇SNS、まさかまた出てくるとは思ってなかったから驚いた。しかもお次は世界の命運を、行方を懸けた戦いと来たもんだ。アラハバキと月読陣営、どちらが戦いに勝利し神として認められるのか。ゲーム内容もどんな風に進むのか楽しみです。
情雨ちゃんはおっぱい可愛い。……だが夜は男だ(悔しさに唇を噛み締めながら)

