「這いよれ!ニャル子さん 7」感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

這いよれ!ニャル子さん 7 (GA文庫)/ソフトバンククリエイティブ
¥630
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GAマガジンに掲載された「世界の合い言葉は萌え」「幻夢境の一存」「ちいさな恋のうた」ほか、書き下ろし作品3作を含む待望の短編集がついに発売! 真尋にとって、ニャル子だけがヒロインなわけじゃない......っていったい!?
クー音が地球から消え失せた日の深夜、ニャル子は報告書を作成していた。
真尋のそばに居るためには、手を抜くことなんか出来ない。そうして作業を進めながら、ニャル子は地球へ来てからの様々な事件を思い出していた。
必死に真尋の好感度を上げようと頑張ったこと――。神の代わりに地球の神々を守る為、幻夢境へ行ったこと――。真尋さんがまさかの裸幼女を連れ込んで(怒)いたりしたこと――等々。
しかし肝心の真尋のニャル子への好感度は上がるどころか、むしろ下がる一方。しかも最近は余計なライバルまで増えてきてしまったようで!?
そんなニャル子の奮闘と真尋への愛が溢れた報告書、ぜひご堪能ください。
 
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フリフリメイド服似合ってて真尋さん可愛いマジヒロイン! ……あれ?
短編六つの構成。うむうむ、こんなんだったこんなんだった。全然ブレないのがこの作品の良いところだよなぁ。
描かれていなかった過去の出来事がニャル子による回想(報告書作成)の形で綴られていく。それはいいんだけど、何度見ても作中で全然時間が経ってないことにびっくりする。こんなんでよく真尋の精神は保ってるなぁ、と。
 
真尋への好意を隠し、ニャル子のことを応援するべく相談に乗ったりアドバイスをしたりする珠緒。自分を意地悪だとか言っていたけどそんなことは全然ない、珠緒はすごく優しくていい娘だと思う。ニャル子とのやり取りもなんだか微笑ましかった。
くれぐれも長時間プールではしゃぐのはやめよう(反面教師)
ハスターの「みんなで泳いだ方が楽しい」的な発言を受けて、その場は仕事で忙しいとあしらいつつも、ノリノリで水着を着てきちゃうルーヒーが面白かった。やっぱハス太といいコンビだよね。
 
病気で弱ってるとまた違く見える、ってことは日常生活でもよくある。ニャル子の場合は風邪引いて控えめになったくらいがちょうどいいというか可愛いというか。クトゥルフネタは事前の解説のおかげで割りとついていけるから安心。てかミ=ゴ、携帯の着信音で破裂するとか弱すぎだろう…(笑)
ニャル子の水着姿や風邪で寝込んでいる姿、果ては自分で作ったニャル子の絵が描かれた飴にすら欲情するクー子、相変わらず変態である。だめだこいつ、早くなんとかしないと…… クー音の一件から真尋への好感度も上昇中?
 
シャンタッ君のエピソードが一番インパクト大きかったかな。何よりシャンタッ君視点っていうのがまた新しくてよかった。意思疎通が満足に出来ないながらも、真尋の役に立つ為にと懸命に頑張る。その姿は本当に愛くるしい。
 
伏線は いつ張られるか 分からない
次は油断せず、先の展開を見抜くくらいでいこうかしら(笑)
また事件が起こってもしょうもない結末なんだろうな。だがそれがいい!(キリッ