「問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者」 感想 | self-complacency
- 問題児たちが異世界から来るそうですよ? 降臨、蒼海の覇者 (角川スニーカー文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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- 魔王のゲームにより中断していた“アンダーウッド”の収穫祭が改めて開催される! 神格を返上した白夜叉により【全員水着着用!】で開催されることになった、メインイベント“ヒッポカンプの騎手”の勝者は誰だ!?
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舞台は引き続きアンダーウッド。魔王の襲撃で有耶無耶になってしまった後、仕切り直す形で再び始まった収穫祭。
三日間を通して様々なギフトゲームが開催されるのだが、なんといっても目玉は最終日に行われるギフトゲーム“ヒッポカンプの騎手”。内容は騎馬と騎手で一組+サポート三人で、山頂にある海樹の果実をいち早く取ってきたものを勝ちとするチーム戦。そのゲームでは優勝者が恩恵を与えられるだけでなく、会議によって決められた"龍角を持つ鷲獅子”連盟にとって重要な、南の階層支配者の選出も懸けられていた。二翼の代表としてノーネームを見下したグリフィス、ウィル・オ・ウィスプ代表として参加するフェイス・レス、そしてノーネームたちの壮絶なレースバトルが幕を開ける。
一方ジンはレティシアとペストを引き連れ、連盟を結ぶ交渉をするために、六本傷の党首、ポロロと対峙する。若くしてトップを任された者同士、一歩も隙を見せず相手の実力を測るように、話し合いを行っていく。
ヒロインズの水着姿堪らんハァハァ…… 女性は水着着用を義務づけるとか白夜叉本当馬鹿だけどナイス! この調子でもっとエロ、もといサービスシーンをたくさんお願いします(ペコペコ
東の階層支配者を降りる決意をした白夜叉。そのため、自分の代わりに新しく階層支配者を務めてくれる実力者を探さなければならない状況に。そこで頼ろうとしたのが平天大聖・牛魔王。しかしながら、本拠を訪ねるも不在。そこにいたのは代わりに留守番を頼まれた混天大聖・鵬魔王だった。
歴史になぞらえられた孫悟空を初めとした魔王群の名前が出てきたりしたけど、多いし難しくてよく覚えられなかった感。七大妖王とか、設定がややこしいでござる。まあ後々また出てきたときに説明がありそうだからあまり気にしないことにする。
ヒッポカンプの騎手にて、開幕早々フェイス・レスがその剣技でもって参加者たちの水着を切り捨てるという。いやはや全く、とんでもないことをやってきたなぁと(笑)
その場面を見れた参加者と観客たちが羨ましい…!
飛鳥が水着を失わずに済んだのは幸い……いや、いっそ脱がされてくれた方がありがた(ry
耀は巨龍との戦いを経験してからさらにメキメキと力を伸ばしているなぁ。ゲーム中、グリフィス&二翼のメンバーたちを相手に単身立ち向かう。「グリフィスの全力の一撃を正面から受け止め、それを破った上で勝つ」そう宣言した耀からは仲間を大切に思う気持ちが伝わってきたし、何よりかっこよかった。龍の力を最大限に引き出したグリフィスの一撃を、“生命の目録”で生み出した槍で返り討ちにする耀。その様はまさに爽快。龍よりも龍らしいと思えるほどの強さを彼女から感じました。
ゲームも終盤に差し掛かり、飛鳥たちノーネームとフェイス・レスによる一騎打ちの展開だと思われたものの、そこに後から追いついてきた蛟劉が割り込んでくる。危険だと判断した十六夜は、蛟劉を足止めをするために立ちはだかる。
蛟劉こと蛟魔王と十六夜のぶつかり合いは熱かった! さすがは魔王、蛟劉の強さは他者の追随を許さないレベル。しかしながら、十六夜も反撃を繰り返し全く引けを取らない。他者を死なせることを禁止されているゲームとはいえ、魔王相手に対等に戦えるとかどうなってるんだって話ですよ。まだお互い隠し球があったようだし、本気の本気で戦ったらどちらが勝つのかすごく気になる。次巻でそれが見られるのかしら? そうだったら嬉しいな。
白夜叉の発言を見る限り、ウィル・オ・ウィスプを狙うマクスウェルの魔王とこの先戦うことになりそうな予感が。
それにしても問題児シリーズは巻数を重ねる毎に面白くなっていくなぁ。あれ、これ前も書いた気がする。
まもなくスタートのアニメも楽しみです。ぴょこぴょこ動く黒ウサギが早く見たい!

