問題児たちが異世界から来るそうですよ? そう……巨龍召喚 (角川スニーカー文庫)/角川書店(角川グループパブリッシング)
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幻獣が多く住む“南”で開催される収穫祭への参加権を賭けて、問題児たちがギフトゲームで対決することに!! 時を同じくして、十六夜のトレードマークのヘッドフォンが盗まれた! まさか問題児たちが仲間割れ!?
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現在時間と回想(過去)が順々に変わっていくから、どっちが今の話だっけ…?と困惑する場面も。とりあえず十六夜が出てたのはほとんど過去話の方かと。
“黒死斑の魔王”との戦いから一ヶ月が経った頃。ノーネーム一同宛に収穫祭への招待状が届く。それは南に住む“龍角を持つ鷲獅子”連盟からのものだった。
しかしながら、コミュニティを空けるわけにいかない、と黒ウサギ。そこで、その収穫祭により多く参加出来る権利を賭けて。前夜祭までの期間で最も多くの戦果を上げた者を勝者とするゲームを、問題児たち三人は行うのだった。
飛鳥は牧畜関係の土地整備と山羊の確保、耀はウィル・オ・ウィスプとのゲームに勝利し、炎を蓄積出来るキャンドルホルダーを手に入れる。二人とも充分頑張ったよ…… ただ十六夜の手に入れた外門利権証の方が圧倒的にすごいという。あと、あの倒した蛇(白雪姫)がかなりの美人で驚いた。
耀のことを想ったあまり、三毛猫は十六夜のヘッドホンを盗み、隠してしまう。結果的にそのヘッドホンを探すために十六夜は拠点に残り、代わって耀が全参加することに。
アンダーウッドにて、ノーネームの面々はジャックとアーシャに遭遇。“龍角を持つ鷲獅子”の長であるサラに見込まれているということは、やはりウィル・オ・ウィスプは下層の中でもかなり強いコミュニティなんだろうなあ。
そして、収穫祭を前にして突如として起こる巨人族による襲撃。現地の種族たちに加わり黒ウサギや飛鳥たちも応戦する。
順調に戦っている様に見えたが、複数の巨人族によってディーンが拘束されてしまう。無防備になった飛鳥に迫る巨人族の拳。そんな危機的状況に突然姿を現したのは仮面の騎士、フェイス・レス。気付いたときには彼によって、その場にいた巨人族は一掃されていた。
ペストはノーネームに支配されてる形なのかー。ジンによって召喚されてその力を大いに奮っていた。白夜叉にメイド服まで着させられちゃって、ついこの間まで敵だったとは思えない(笑)
前述の通り、十六夜が小さかった頃の話が出てきたり。金糸雀は十六夜にとって唯一と言っていいほどの信頼を置いていた、そして自分を楽しませてくれた人物なんだなぁ。というか十六夜を扱いきれるようなスペックの高い金糸雀なら、普通にまだ生きてる気がする。そんな予想をしながら読むのも面白いなー、と。
まだ見ぬ世界を求めて。自分の中のぽっかりと空いた一部分を満たしてくれる、そんな場所を探して。辿り着いた箱庭の世界で、十六夜は何を思い、どこへ向かっていくのか。彼の考えに興味がそそられる。
二度目の襲撃でアンダーウッドはピンチ。そんな状況でようやく十六夜のおでまし。ノーネーム達のよる反撃が始まる…!
レティシアが捕らえられるくらいだから、敵はかなり強そう。今回のギフトゲームもどう戦っていくのか楽しみ。