デート・ア・ライブ5 八舞テンペスト (富士見ファンタジア文庫)/富士見書房
¥630
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第5の精霊、双子の八舞を同時にデレさせろ!?
夏休み前の七月一七日。来禅高校の修学旅行で或美島に訪れた五河士道は二人の精霊と遭遇する。
「最後の決闘だ! この男――士道を先に落とした方の勝ちだ!」「承諾。――その勝負、受けて立ちます」
どちらが真の精霊かを争う八舞、耶倶矢と夕弦。彼女たちの裁定役に選ばれてしまった士道は令音に相談するのだが……。
「……今回、私は、君をデレさせる。だから君はその上で二人をデレさせてくれ」謎の通信障害によって<ラタトスク>のサポートは受けられない状況の中。
すれ違う二人の精霊の過酷な運命を覆すため、デートして、同時にデレさせろ!?
初めてタイトル見たとき八幡テンペスト!?ってなった。
修学旅行先の或美島にて、突如暴風に見舞われる士道と十香。そこで出会ったのは第八の精霊である八舞姉妹、耶倶矢と夕弦だった。真の八舞を決める二人の100戦目の戦い、巻き込まれるわけにはいくまいと士道はそれを止めに入る。そこで二人は勝負を辞めたものの、今度はどちらの方が魅力があるかで勝負、その審判役を士道に任せると言い出し――!?
今回は士道が完全にデレさせる側、というわけではなく、耶倶矢と夕弦からデレさせられる、という不思議な状況。いつもとは色々と勝手が違うということで、当初は士道も困惑していたものの、令音の助けなどもあり徐々に二人と打ち解けていく。
暖簾を差し替えられたとはいえ、女湯に入ってしまうハプニングとかなにそれ羨ましすぎるだろ……! しかも耶倶矢と夕弦が一緒に入るとか……ぐぬぬ。
風邪の看病の下り、どうみてもサービスシーンです本当にありがとうございました。
プライベートビーチにて。ローション塗ったりビーチバレーやったり。ビーチバレーで十香のアタックしたボールが地面を抉るほどの威力というね。それ人間には受けきれないって……(笑) 協力プレイで耶倶矢と夕弦、二人の仲をより深める、という作戦は上手くいったみたいね。
二人のキャラクターについて。耶倶矢は活発系厨二病キャラ、夕弦はおしとやか系ちょい毒舌キャラってとこかな。どちらもそれぞれ違う魅力があって非常に可愛らしい。というかつなこさんのイラストの破壊力やべぇ……! 特にローション塗られてぐったりしてるやつ。完全にアウトやー!(笑)
まさかラタトスクのクルー、神無月が元AST所属で隊長もやっていたとは…! 琴里が信頼を置いている通り、フラクシナスを完璧に操りDEMの戦艦、アルバテルの攻撃を見事防ぎきってみせる。正直言ってただの変態だと思ってた……(笑) ちょっと反省。てかかっこ良かったし!
今回から新キャラも結構登場してきた感じで。最強の魔術師と呼ばれるエレン、立場的には敵なのに、いじられキャラというかどこか間が抜けていて、なんだか面白い(笑) こういうのが愛すべき敵キャラってやつか。もしかしたら今後、本気で戦うことになるのかもしれないけども。
折紙の見せ場は今回なかったなあ。修学旅行先では、いつも通り士道を巡って十香と歪みあったり。
ASTからは三ヶ月間の謹慎処分を受けてしまい、顕現装置も使うことが出来ない。そんな状態だったからか、バンダースナッチを相手に、なす術もなくやられてしまう。負傷はしたものの、バンダースナッチの機能停止により難を逃れる。自分の無力さを痛感した彼女がどう成長していくのか、気になるところ。
毎度のことではあるけど、士道がすごい頑張ってた。主人格として選ばれなかった方が消えてしまう八舞の運命。それはあまりにも理不尽で悲しすぎる。お互い相手を生かしたいと思い、自分が消えることを受け入れようとする耶倶矢と夕弦。最終的には戦いになってしまうのだけど。
その二人をどうしても救ってあげたいという一心で。士道はサンダルフォンを使い、自分の想いを乗せた一撃を、戦い合う耶倶矢と夕弦へ向けて放つ。
封印した精霊のチカラを使えるのはまだ分かる。けど、その天使まではさすがに操れないと思ってた。サンダルフォンの発現はどういう理屈なんだろう? 主人公だからいいんだよ!で片付いちゃう話かこれは。
二人とも無事に精霊の力を封印することが出来て何より。また登場してくれるといいなぁ。
DEM社社長のウェストコットは何を企んでいるのか。そしてラスト、琴里の言った「――士道は、私が殺します。」の一言。これがどういう意味なのか、天使の力を発現させてしまった士道はこの先どうなってしまうのか。続きが気になる終わり方だったので、12月の6巻発売が待ち遠しい!