「なれる!SE―2週間でわかる?SE入門」 感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

なれる!SE―2週間でわかる?SE入門 (電撃文庫)/アスキーメディアワークス
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平凡な社会人一年生、桜坂工兵は厳しい就職活動を経て、とあるシステム開発会社に就職した。そんな彼の教育係についた室見立華は、どう見ても十代にしか見えないスーパーワーカホリック娘で!?多忙かつまったく優しくない彼女のもと、時に厳しく指導され、時に放置プレイされながら奮闘する工兵。さらには、現場を無視して受注してくる社長のおかげで、いきなり実際の仕事を担当させられることになり―。システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、登場。
 
SE、システムエンジニアの仕事はこんなにも大変なものなのか……(震え声)
こんなに大変な仕事と比べれば他の仕事はマシ、という見方をすると同時に、普通に社会に出て働く意欲を削がれた。なにこの矛盾。自分に出来る仕事なんてないんや……
桜坂工兵は就職活動に苦戦していた。大学三年生の二月から始めた面接も不合格続き。そのまま三月、四月、五月と採用数は0のまま。そして七月――最後の望みを託しアクセスした就活サイトにて、工兵はその求人を見つける。”株式会社スルガシステム”は名前も聞いたことのない企業であったが、『まだ見ぬ君の可能性を求めて――』という一文と、実際にエンジニアになったYさんの体験談に強く心を動かされ、工兵はその募集にエントリーするのだった。
なんか……すごい現実を突きつけられてる感がね、心にグサグサと刺さる。
工兵がやっとの思いで就職したスルガシステムはブラック、というほどではないにしろ、それと変わらないレベルの企業だった。想像しただけで冷汗ものだ……
室見立華が工兵のOJT担当、つまり仕事を教わる相手が立華ということに。工兵は初めの仕事であるコピーの段階から失敗してバタバタ。全く知識のないSEの仕事を振られるわ、室見にも罵倒されるわで散々な仕打ち。これは会社を辞めようと思うのも当然だわ。
基礎から自分で学び、コンフィグの知識を身に付けただけでも工兵は充分すごいと思うのですが。僕にはさっぱり。やはりというか、こんな仕事でも達成感を感じる場面はあるのよね。
最後のあれはひどい案件だったなぁ。それでも諦めずに工兵は客を鎮め、立華はコンフィグを組み続けた。結果上手くいってよかったね、ほんと。二人は意外といいコンビだと思う。
そして工兵はSEという道を進んでいくことを決意する、というところで〆。
これは自分が疎いとかじゃなくて、普通に内容が専門的すぎる。何をやってるんだかほとんどわかんないから、そこら辺で面白みも感じられず。敢えて意図してそういう風にしている、というなら話は別だけど。
あとこういうのあんまり言いたくないんだけど、イラストが微妙…… もっと他に上手い人、内容に会う絵が描ける人はいくらでもいただろうに。シリアスなシーンで挿絵に締まりがないから台無しで勿体無い。
なんていうか、残念ながら僕には合いませんでした。
ボイスドラマとかやってるからアニメ化しそうな気もする。もしそうなったら続き読むかまた考えるかもしれない。