「ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス」 感想 | self-complacency

self-complacency

ライトノベルの感想を書いてました。

ソードアート・オンライン〈4〉フェアリィ・ダンス (電撃文庫)/アスキーメディアワークス
¥599
Amazon.co.jp
 
SAOから未だ帰還しないアスナを救うため、疑惑のVRMMO“アルヴヘイム・オンライン”にログインしたキリト。その次世代飛行系ゲーム“ALO”は、“魔法”という概念、プレイヤーの反応力と判断力が勝敗を決めるアクション要素、そして“妖精”となって空を駆け巡る“飛翔システム”と、“SAO”に勝るとも劣らない高スペックで数多のプレイヤーを魅了していた。“妖精”スプリガンとなったキリトは、アスナの幽閉先―全プレイヤーの最終目標“世界樹”目指し突き進む…!道中、妖精種族“サラマンダー”のプレイヤーたちの策略により、絶体絶命の危機に陥るキリトだったが、“シルフ”の少女・リーファの助力、ナビゲートピクシー・ユイのバックアップを受け、どうにか九死に一生を得る。そしてついにキリトは“世界樹”の根元までたどり着く。しかしそのとき、リーファとキリトは互いの“秘密”を知ってしまい…。
 
フェアリィ・ダンス編完結。
地下世界ヨツンヘイムにて、襲われていた邪神である象水母(後にトンキーと命名)を二度助けたキリトとリーファ。その恩返しのつもりか、翅で飛ぶことの出来るトンキーに連れられ、世界樹近くまで辿り着く。
絵面として見たら気持ち悪いというか邪悪な感じなんだろうけど、文字で読んでるとトンキーがすごく愛らしく見える不思議。
央都アルンに存在する世界樹へ続く塔。その最終クエストに一人で挑むキリトだったが、鎧騎士の大群の前に破れてしまう。危機一髪、リメインライト状態からリーファに救われたキリトだったが、再びそのクエストに挑むと言い出し――。
兄の元へ、もっと近くにと願って始めたALOにて知る、キリト=桐ヶ谷和人であるという事実。報われない、叶わないと気付いてしまった、でも好意を消し去る事なんて出来ないというジレンマ。自分の想いとの葛藤を繰り返す直葉の姿は、見ていて辛いものがありましたね……
僕は好きでいていいと思う、頑張れ直葉…!
リーファ、レコン、シルフ&ケットシー精鋭の助太刀により大群を突破したキリトは監禁されているアスナの元へ。
オベイロン=須郷との直接対決は、勝てたのは茅場のおかげって感じですね。
須郷のクズ人間っぷりには読んでいて憤りを感じるほど。
キリトがオーバーキルと言えるほどにめった斬りしていて、あれ、これ闇落ちするんじゃ…?とちょっと思ったり(笑)
今回もキリトの強さが光ってましたね~。
いち早くアスナの元へ行って彼女を助けたい。その一心で困難を突破し、突き進む様は男らしい。まあ無茶をした場面もあったけれども。
デスゲームじゃないのもいいと思うよ、平和的で。その分どこで緊張感を出すかとか、書く方にとってみれば大変なんだろうけど。
現実世界では学校にも通い始め、SAOで出会った仲間達とも再開し、また共に過ごしていく。キリト、アスナと学校でもいちゃいちゃするとか……絶対に許さない。
シリカやリズベットがまた出てきて嬉しい限り。アインクラッドの再現…か。まさかそう来るとは。
次巻もどんな話になるのか楽しみです。これ2巻で一つの物語(ゲーム)が終わる構成が続いていくのかしら? 個人的には新しい世界での戦いの方が見たいなぁ。