「大日本サムライガール 1」 感想 | self-complacency

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ライトノベルの感想を書いてました。

大日本サムライガール 1 (星海社FICTIONS)/講談社
¥1,365
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「真正なる右翼は、日本に私ただ一人である!」
拡声器を片手に街頭で叫ぶ謎の演説美少女・神楽日毬。彼女の最終目的は日本政治の頂点に独裁者として君臨し、この国を根底から変えること――! しかしどれだけ努力しても活動の成果がさっぱり挙がらぬ日毬に、日本最大の広告代理店・蒼通の若手社員、織葉颯斗は現実を突きつける。
「メディアに露出していない政治家なんて、存在していないのと同じこと――」
熟考の果て、日毬は颯斗とタッグを組み、独裁者への道を最短コースで実現するため、あらゆるメディアを席巻するアイドルスターになることを決意する。
目的は政治の頂点、手段はアイドル。――至道流星の本気が迸る、“政治・経済・芸能”エンタテインメント、ここに開幕!!
 
蒼通に勤める主人公、織葉颯斗は、街頭演説をしていた神楽日毬と街中でたまたま出会う。彼女が防衛省の広報ビデオに最適だと判断した颯斗は、日毬にその話を持ちかける。颯斗は父親を見返すため、蒼通も退職。日毬を彼女の夢である政治の頂点へとのしあげる為、その手段としてトップアイドルへと育てることを決意するのだった。
個人的には読みやすかったですね。サイズといい挿絵が少ない(しかもカラー)ところといい、ラノベって感じがあまりしなかったけども。
蒼通や由佳里の助力を得て、まっさらなところからのプロダクションスタート。
颯斗も中々思い切ったことをするなと。たとえお金がそんなにかからないとしてもね(笑)
まず第一段階として、日毬の知名度を上げることに。広報ビデオから始まり、雑誌のインタビューやグラビア(水着を含む)、ACのCM等々。ブログやサイトにてボイスを公開するとたちまち話題に。
着々とメディアへの露出も増えていったが、そこに芸能事務所、アステッドプロからの電話が。いざこざから、圧力を使って批判やバッシングを受けてしまうひまりプロダクション。早くも暗雲が立ち込める……
ラストは事務所に乗り込んで仙石社長を気絶させるという…日毬はとんでもない娘だわ(笑) 最後逮捕されちゃったし!
日毬のキャラクターが何より独特で強烈。とっても真面目で気丈なだけに、時機見せるか弱い部分とのギャップがたまらない、すごく可愛い。内容もこんなの出版していいのかと思うほどに、ギリギリというかなんというか…… そこはフィクションだからいいんだよー!(棒)
経済的な面があまり出てこなくて残念。まあ、あくまでメインはアイドルとしての頂点、そこからの政治への転換だと分かってはいるんだけどね。
次巻はひまりプロに新たなアイドルが入ってくるのかしら? 続きも気になるので楽しみです。