佐藤和威さんを支援する会 〜鳥栖西中いじめ事件高裁判決を考える〜 

 日時 5月21日午後3時から午後5時までzoomによる集会。

 参加申し込みは事務局へ。参加申し込み

 鳥栖西中いじめ事件について、佐賀地裁と福岡高裁は、ともに、鳥栖市の責任を認めませんでした。加害者のいじめに関しても、被害者の主張を十分に汲み取る内容ではありませんでした。そのため、現在は最高裁に上告中です。また、最高裁への署名活動も模索中です。その一環として、ZOOMでの集会をすることになりました。

 

 このいじめ事件については、過去に何度か雑誌やオンライン、書籍で記事にしていますので、参考にしてください。

 

 

 

 一審の佐賀地裁判決の記事は、以下のものです。

 

鳥栖いじめ訴訟 プロレスごっこやエアガンは「悪ふざけ・いたずら・遊びのたぐい」なのか被害者がバッシングを覚悟して「実名・顔出し」会見に臨んだ理由 #鳥栖いじめ訴訟

 

(冒頭部分は以下の通り)

 「非常に納得がいかない。1つも嘘をついていなくて、(裁判では)全部事実を話したにもかかわらず、(判決では)事実を認めた加害者だけに責任を問い、嘘をつき続けた人は事実を認めた人に責任をすべて負わせる。少しおかしい」

 こう発言したのは、佐藤和威さん(20)。佐賀県鳥栖市立中学校に通っていたときのいじめで心的外傷後ストレス障害(PTSD)になったとして、同級生と保護者、鳥栖市にあわせて約1億2800万円の損害賠償を求めていた裁判の判決が12月20日、佐賀地裁(達野ゆき裁判長)であった。冒頭の内容は、判決後の記者会見での言葉だ。

 

 福岡高裁判決前の記事です。

エアガンで撃たれても遊び?いじめ裁判の難点 被害者はPTSDになり、今も苦しみ続けている

 

(冒頭部分は以下の通り)

「周りを取り囲まれ、背後から首を絞められ、殴られたり、蹴られたりしました。カッターの刃を突き付けられ、目の前でのノコギリを振り回され、恐怖で体が硬直し、頭の中が真っ白になりました。やがて暴行を受けても痛みを感じなくなり、私に向かって撃たれたエアガンの弾が、体をすり抜けていくような感覚になりました」

佐藤和威さん(21)は、11月18日に福岡高裁で開かれた控訴審の第1回口頭弁論でこう述べた。佐藤さんは佐賀県鳥栖市立の中学校に入学した2012年4月から10月までの7カ月間、複数の同級生から繰り返し暴力を受けた。それが原因で重度の心的外傷後ストレス障害(PTSD)になった。

佐藤さんと両親、妹は、加害生徒のうち8人と保護者、そしていじめを認知しながらも不適切な対応だったとして鳥栖市を訴えている。加害者と保護者、市側に合わせて約1億2800万円の損害賠償を求めている。

 

 福岡高裁判決のときの記事は、以下のものです。

《鳥栖市いじめ後遺症訴訟》カッターをカチカチと鳴らしながら振り下ろし…いじめは認定でも、学校側の責任は不問に控訴審判決をレポートする

 

(冒頭部分は以下の通り)

 佐賀県鳥栖市立の中学校で2012年4月の入学直後から、発覚する10月までの7ヶ月間、佐藤和威さん(21)は複数の同級生から暴力を繰り返された。和威さんと両親、妹は、加害生徒のうち8人と保護者に損害賠償を求め、また学校の対応が安全配慮義務に反するとして鳥栖市を訴えていた。

 7月12日、福岡高裁(増田稔裁判長)で判決言い渡しがあった。一審同様に、鳥栖市に対する請求を棄却した。一方、いじめについて、弁護団は「拷問・恐喝行為」と位置付けてきたが、「肉体的、精神的苦痛を与える加害行為を継続的に受けた」として、個々の行為を判断した一審よりも厳しく認定した。