過去のいじめ体験は、後遺症ともなり、自暴自棄になることがあります。そんなとき、暴力性が自分に向かうときには自傷行為や自殺企図となりますが、他人に向かうことおり、その場合は傷害や殺人へとつながることがあります。

 いじめの仕返しとして、直接、相手に加害行為をすることがあります。
 http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/25468682.html

 しかし、いじめに関係のない相手に加害行為をすることもあります。
 http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/archives/25461657.html

 こうして、ときおり、いじめの恨みを解消する目的で、事件が起きたりします。今回の静岡県藤枝市の自動襲撃事件でも容疑者は、動機として、学校でいじめられていたことをあげています。いじめは「社会」で起きるもの。であるならば、いじめの復讐をする相手は「社会」ということになるのでしょう。


  理屈はわからなくはないですが、実際に被害になった子どもは、容疑者とは直接関係がない人です。とんだ、トバッチリではあります。

 

 ただ、言えることはいじめ後遺症での苦しみは、こうした事件が起きるリスクが伴うということになるのです。容疑者にも生きづらさやトラウマがあったのでしょうね。それを理解できない「社会」に問いかけた事件なのでしょう。それに答える必要はあるように感じます。しかし、やっぱり、子どもを襲撃してはいけない。
 

容疑者「過去にいじめられ恨み」 静岡の児童襲撃事件
2018年6月20日21時08分

 静岡県藤枝市の路上で19日、市立高洲南小4年の男児(9)が男に刃物で切りつけられた事件で、直後に同小に侵入したとして建造物侵入容疑で現行犯逮捕された職業不詳の少年(18)が「男児を切りつけた」と話していることが、捜査関係者への取材で分かった。少年は「(過去に)学校でいじめられたことを恨んでいた」とも話しているといい、県警は動機などについて調べを進めている。

 男児は同小から200~300メートル離れた場所で切りつけられ、頭部に約20センチの切り傷のほか、頭の骨が折れる重傷を負った。捜査関係者によると、少年は男児を切りつけて頭をかなづちで殴ったと認め、「過去に学校でいじめられた」「誰でもよかった」などと話しているという。少年は同小の卒業生とみられる。県警は、少年が無差別に下校中の児童を襲ったとみて調べている。

 県警によると、少年は19日午後3時50分ごろ、同小の敷地に正当な理由がないのに侵入した疑いがある。駆けつけた教員に取り押さえられ、抵抗する様子は無かったという。
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