インターネットの掲示板で知り合った男3人が看護師の女性を拉致。遺体が見つかった事件で、主犯格と思われる男が新潟市内のホテルで自殺していたという。これで事件の真相がわからなくなった。残りの2人の供述通りなら、殺害は自殺した男がしたということになるのか?別人が関与していないのかどうか。

 

容疑の男、新潟で自殺か=看護師遺体事件-静岡県警

 

指名手配

 静岡県藤枝市の山中で、浜松市の看護師内山茉由子さん(29)の遺体が見つかった事件で、県警浜松東署捜査本部は19日、関与したとみて行方を追っていた住所不定、職業不詳の芥川豊史容疑者(39)の遺体が、新潟市内のビジネスホテルで見つかったと発表した。現場の状況から自殺とみて調べている。
 捜査本部などによると、芥川容疑者は新潟県長岡市出身といい、引き続き内山さんとの接点など事件の全容解明を目指す。
 遺体は15日午前、ホテル従業員が発見。新潟県警の検視の結果、14日夜に死亡したとみられる。捜査本部は16日、内山さんに対する監禁容疑で逮捕状を取り、指名手配していた。
 捜査本部は既に、内山さんを車に押し込んで連れ去ったとして、同容疑で伊藤基樹(28)、鈴木充(42)両容疑者を逮捕。2人はインターネットの掲示板に書き込まれた金もうけの話で集まったとみられ、芥川容疑者が書き込んだ可能性もあるとみて調べていた。(2018/06/19-18:43)

https://www.jiji.com/jc/article?k=2018061900870&g=soc

 

 ちなみに、インターネットで裏仕事を募集すること後をたたないが、その件について共同通信にコメントしています。それが東京新聞に掲載されました。

 

 

静岡・看護師遺体 「グレー求人」闇深く 「高収入」犯罪加担も

   

2018年6月17日 朝刊

 

 静岡県藤枝市の山中で浜松市浜北区寺島、看護師内山茉由子(まゆこ)さん(29)の遺体が発見されてから、十六日で一週間がたった。逮捕監禁容疑で逮捕された男二人は、金銭目的で人を募るインターネットの掲示板サイトの書き込みを通じて知り合ったとみられる。掲示板には高収入をうたった求人情報が並ぶが、仕事の具体内容を記したものは少ない。識者は「金銭に釣られて犯罪に加担してしまうケースも少なくない」と語る。

 

 「ハイリターン案件あります。手段を選ばず稼ぎまくりたい人」「グレーな仕事。受け、出しではありません」。ある掲示板にアクセスすると、求人の誘い文句が数多く書き込まれていた。具体内容には触れず、連絡先としてフリーメールアドレスだけを記したものが大半だ。

 

 「グレーな仕事」とした募集の「受け」「出し」とは、振り込め詐欺事件などで現金を直接受け取る「受け子」、口座から引き出す「出し子」を指すとみられる。リスクを負えない人は「お断り」とし「三カ月程度で、やる気があれば二百万前後は稼げます」と高額報酬をうたう。

 

 ネット上の違法情報を監視する団体「インターネット・ホットラインセンター」によると昨年、受理した通報を分析した件数は五十九万八千三百四十件。このうち二万七千十六件について、わいせつ画像や規制薬物の広告など、違法な情報と判断した。

 

 ネットを通じて犯罪仲間を募る事件は、過去にも起きている。名古屋市で二〇〇七年、会社員磯谷利恵さん=当時(31)=が拉致、殺害された事件では、実行犯の男三人が携帯電話のサイト「闇の職業安定所」で知り合い、犯行に及んでいた。

 

 ネット犯罪に詳しいフリーライターの渋井哲也さんは「サイバーパトロールの強化で直接的な犯罪行為を示す書き込みは減っている」とするが求人に見せかけたり、犯罪に関心がありそうな仲間を集めるケースは後を絶たないという。

 

 文面だけでは違法性を判断できない事例も多いとした上で、「素性も知らない人が集うことで匿名性が担保され、共犯者にたどり着きにくくなる」と指摘する。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201806/CK2018061702000132.html