「痴漢は環境に反応して行われる犯罪」「被害について話したら労って欲しい」—— 性犯罪をなくすための対話が開催

「性犯罪をなくすための対話」が5月24日、都内で開かれた。テーマは「軽視される痴漢被害」。加害者臨床を実践している大森榎本クリニック精神保健福祉部長の斉藤章佳さんと、被害者支援をおこなっている目白大学人間学部心理カウンセリング学科専任講師の齋藤梓さん、弁護士の上谷さくらさんがトークを繰り広げた。被害者支援や加害者臨床といったそれぞれの立場から対話を行う「チーム上谷」が主催で、第2回目の開催となった。

「女性専用車両に乗らない女性は痴漢をされたいと思っている」加害者の認知の歪みとは

 イベントではまず大森榎本クリニックの斉藤章佳さんが、クリニックで痴漢加害者の再発防止プログラムに取り組んでいる立場から、加害行為のメカニズム、認知の歪みについて説明した。

 「性犯罪者は“性欲がすごくたまっている、欲求がコントロールできない”とか“オタクの人”とか、『モテない人』というイメージがあるが、実はそうではない。彼らはどこにでもいる四大卒の妻子がいるサラリーマンが多い。そして環境を必ず選ぶ。つまり、環境に反応して行われる犯罪とも言える」

 痴漢にまつわる“神話”のようなものがある。これは彼ら特有の認知の歪みだが、その中でも斉藤さんが驚いたエピソードの1つは「女性専用車両に乗らない女性は痴漢をされたいと思っている」というものだった。

 

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