若くして自殺した子どもの一周忌があったのですが、その横に置かれていたのは「青いバラ」だった。青いバラといえば、12年前の今頃に話をし、約2週間後にネット心中で亡くなった女性マリアも好きだった。そのため、その話を書いた「男女七人ネット心中 マリアはなぜ死んだのか」(新紀元社)の表紙が青っぽいのはそのためです。

 

 

 この本はのちに幻冬舎で文庫「明日、自殺しませんか 男女七人ネット心中」となりました。

 

 


 解説は藤井誠二さんに書いてもらったが、最後まで悩んで削除した一文について取り上げられてしまったことがあったなあ。

 ちなみに、この投稿はマリアと最後にあった歌舞伎町のカフェ近くで書いている(今はそのカフェはない)。そういえば、そのマリアの夫だった森友嵐士が週刊女性のインタビューに答えていた。といっても、マリアには触れていない。

 ちなみに「青いバラ」は品種改良してようやくできたもの。そのためもあり、花言葉は「不可能」。その他「神の祝福」や「奇跡」もあります。最近は「夢叶う」も加わった

 そういえば、マリアと最後ずっと行動を共にしていたものの、守ろうとしていた17歳の男の子がいたんだよな。でも彼は別のグループとネット心中してしまう。その最後の電話はマリアへのSOSだったが、発見時、携帯電話は折られていた。マリアが死んだ一因に、彼を守れなかった後悔もあったんだろうなあ。最大の要因は別のところにあるんだけど....。

 

 

 マリアは、最初は森友嵐士と結婚していたことは本でも触れている。マリアが解離性同一性障害の診断を受ける前、森友はマリアの症状を理解しようと詳細なメモを書いたと言われている。その時にこの曲を書き上げているのだから、相当、マリアのことを愛おしく思っていたんだろうな。

 

 

 当時は解離性同一性障害を専門的に治療するとうたっていた医療機関は少ない。そのため、森友は病院を探してやっと辿り着いた。そこで診断を受ける。しかし、その後、病状は悪化したためか、また、子どもを守るためもあったのか、離婚する。マリアもインディーズバンドを作り、デビューするが、そんな流れで、私は2000年ごろ、マリアと偶然出会うことになる。よく突然呼び出されたなあ。自殺の話を避けなかったためか、よく死生観について話してくれた。