今回の年越しも、一般社団法人リヴォン主催「年越しいのちの村」の手伝いをしました。2010年から始めた年越しイベント。厳しい労働環境のために年越しが難しい。その越冬対策として「年越し派遣村」ができましたが、それをヒントに、なんらかの心理的な理由で家族と年越しをしたくなかったり、今は亡き大切な人に想いを寄せるものなっています。



 2010年は大阪で初めて行いました。2011年と12年は東日本大震災があったので石巻市の仮設住宅で年越しそばを配った。13年はお休み。14年は横浜で。そして15年は山梨県甲府市で。主催団体の代表尾角光美さん(てるみん)と知り合ってもう10年目になります。そのうち年末年始を4回一緒に過ごすとは、なんというおっかけぶり?まるで、てるみんウォッチャー化しているような気がしてきた。いつも参加者が一様ではなく、毎回参加しているのは私だけですからね。



  今年は新しい試みとして、リヴォンのインターン生が音頭をとって短歌読み。最初は眠いし、全く言葉が浮かんでこなかったのですが、年末に見たNHKの「SONGS」で、「SEKAI NO OWARI」に対して、中学生が「反抗期の後には何がやってくるのですか?」というのが哲学してていい質問だなと思ったことが頭によぎり、制限時間ギリギリで出来上がったのが写真のもの。



  「つらいこと 流した涙 その後に 一体何が待っているのですか」



 私はフリーになって、自殺や自傷、依存、家出、援助交際など「生きづらさ」を抱えていながら、アクティングアウトをしている人たちを取材しています。近年は震災で大切な人、大切なもの、大切な思い出などを失った人たちを取材しています。人生にはつらいことがやってくることがあります。そして涙を流すこともあるでしょう。でも渦中にあるとき、こんなつらいのに、この先を生きる価値があるのか?と思ったりしてしまうものです。もちろん答えはありません。そんな思いを表現してみました。 その後、甲府市内の熊野神社に初詣。毎年同じようなことをお願いしているような気もします。あ、おみくじをひくのを忘れた!!!

渋井哲也さん(@hampen1017)が投稿した写真 -