慶大生がLINE「死んでくれ」で逮捕、自殺教唆事件を読み解く by渋井哲也

 LINEで「死んでくれ」とメッセージを送り、自殺をそそのかした疑いで、大学生(21)が逮捕された。亡くなったのは交際していた女子学生(21)で、LINEのやりとりの後で、自宅マンションから飛び降りた。大学生は認めている。検察庁は身柄の拘留を求めたが、東京地裁は認めず、釈放された。(続く


偽ベートーベン・佐村河内守氏の言動に見られる「危険な兆候」について

「全聾の作曲家」として騒動の渦中にいる佐村河内守氏(50)が、「3年前くらいから耳が聞こえていた」との謝罪文を公表した。2月6日に、ゴーストライターだと記者会見で告白した大学講師の新垣隆さん(43)は「耳が聞こえないと感じたことはない」と話していた。35歳で両耳が聞こえなくなったことを自伝で書いていた。佐村河内氏は障害者手帳を取得している。仮に聴力あるとすれば、手帳を発行した横浜市を騙していたことにつながる。(続く


メディアが「障害者の美談に弱い」は本当か? ある地方紙記者の奇妙な体験

 「現代のベートーベン」といわれた作曲家・佐村河内守さん(50)の18年間にわたる主要作品が自身ではなく、ゴーストライターが作っていたことを週刊文春がスクープした。発売後には桐朋学園大学の非常勤講師、新垣隆さん(43)が記者会見し、自身が作曲していたことを認めた。また、全聾といわれた佐村河内さんに対して「耳が聞こえないと思ったことはない」とも述べた。これが本当であれば、佐村河内さんが世に出るきっかけとなったNHKスペシャル『魂の旋律~音を失った作曲家』も騙されたことになる。NHKをはじめたとしたメディアはなぜ騙されたのかを考えたいが、じつは私も新聞記者時代、似たような経験があった。(続く


『明日ママ』日テレ回答受けて関係3者が会見「確信犯でやっているのでは」

 児童養護施設を舞台にした日本テレビの連続ドラマ『明日、ママがいない』は5日、第四回目の放送があった。家が貧乏のために、お金が出来たらきっ迎えに来てくれると思っている「ボンビ」の両親が実は、災害で亡くなり、遺体が見つかっていないことが明かされた。しかし、この回の展開は、前回までとは違い、施設長の優しい配慮が見られた。これは抗議によるシナリオ変更なのか? それとも、もともと考えられたシナリオなのか。ネットでは話題だ。(続く


メディアから消えつつある震災の中間報告~風化する大川小学校の悲劇

 東日本大震災で児童74人(うち4人が行方不明)、教職員10人が犠牲となった宮城県石巻市の大川小学校の学校事故検証委員会(委員長・室崎益輝神戸大学名誉教授)は19日、最終報告書案を作成した。しかし、これまでに明らかにされた内容以上のものがなく、事実関係の明らかな間違いもあり、傍聴していた遺族からは怒りと落胆の声が聞かれた。(続く