会員制の有料ニュースサイト「MyNewsJapan」に、いじめ自殺関連の原稿を書きました。


いじめと自殺の因果関係・予見可能性も認定された名古屋・市邨学園事件から見える「親の防御策」
渋井哲也


 愛知県岩倉市の高橋美桜子さん(当時16歳)は、中学時代のいじめによって解離性同一性障害などと診断され、2006年、高校2年生のときに自殺した。美桜子さんの母親、典子さん(54)が学校法人市邨学園(名古屋市瑞穂区)や当時の担任らを相手に損害賠償を求めた控訴審(名古屋高裁)が2012年9月10日、結審した。一審では、原告の主張がほぼすべて認められている。継続的で悪質ないじめ、ずさんな学校の対応、その結果として解離性同一性障害になったこと、闘病の末に自殺したこと、そしていじめと自殺の因果関係――。いじめと自殺の因果関係の認定は一般的に難しく、画期的な判決だった。子どものいじめに際し、親は、最悪の事態でなお泣き寝入りしないために、何をしておくべきなのか。本件で役だったのは、母親による録音やメモといった証拠類だ。典子さんに詳細を聞いた。(訴状はPDFダウンロード可)

【Digest】
◇一審判決は、原告側の全面勝訴
◇いじめの始まりと学園側の対応
◇ショックな担任の対応
◇転学しても苦しむ「いじめ後遺症」
◇解離性同一性障害の発症。そして自殺
◇求めていたのは加害生徒の反省と謝罪
◇「私学の自主性」の壁

$てっちゃんの生きづらさオンライン@Ameba