東京電力・福島第一原発の事故で警戒区域となった福島県双葉郡浪江町の「希望の牧場」(14キロ圏)の牧場主、吉沢正己さんが22日、首相官邸前で、「僕らの町はチェルノブイリだ。残りの人生をかけて、東京電力と国に対し、償いを求め、闘って行きたい」と高らかに抗議を表明した。首相官邸前での、大飯原発再起動反対のデモがあり、その中でのアピールだった。



 22日は、首都圏反原発連合の呼びかけ。TwitterやFacebookで呼びかけられた人たちが集まった(主催者発表で4万5千人。警察発表で1万1千人)。

 私が行った時間は19時を回っていたが、すでに長い列ができていた。首相官邸に最も近い交差点では、大飯原発再稼働賛成を求める「在特会」や「日侵会」などのデモ隊がいた。一時、にらみ合いがあった場面もあった(私は目撃していないが、情報によると、そのデモ隊の関係者と、反晩発デモの1人が逮捕されたとのこと)。

 $てっちゃんの生きづらさオンライン@Ameba


 行列は800メートルから1キロ弱はあったと思います。列の幅がまちまちだったために、正確な人数を数えるのは大変でしょうけど、感覚的には神宮球場の収容人数の8割くらいはいたんじゃないかと思えます。知り合いにも何人か声をかけられました。


 中東で起った「ジャスミン革命」になぞらえて、「紫陽花革命」という言葉も産まれているようです。この動きが革命としての動きなのかどうかは現段階見極められませんが、少なくとも「反再稼働闘争」であることは間違いない。

 この「闘争」に、組織動員でもなく、勉強会を重ねて来たようなメンバーでもなく、普通の市民が仕事帰りにまるで祭りを観に行く感覚で参加しているようにも見えました。それだけ、時間がない人であっても参加でき、祭りのような気軽さがある雰囲気になったのは、呼びかけ団体のやり方がよかったのだろうと思います。

 しかしながら、勉強会を重ねて来たとか、同じ思考を持っている人たち、ではないことで、いろんな違和感を抱いたり、期待と同時に不安も持つこともあるでしょう。いつまで続くのか、本当に再稼働を止められるのか。そんな素朴な疑問はわいて当然です。

 ただ、ここで再稼働が止められないとしても、そこからが本当の勝負の始まりです。目の前の再稼働を止めるかどうかも重要ですが、今後も続く原発再稼働の動きの中で、どのように「数」だけでなく、「勢力」と見なされるのかが重要になってくるでしょう。


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120622-00000074-mai-soci

<大飯再稼働>撤回求め官邸前でデモ 列は700メートルに
毎日新聞 6月22日(金)21時22分配信

 東京・永田町の首相官邸前で22日、関西電力大飯原発の再稼働撤回を政府に求める抗議行動があった。主催者によると約4万5000人、警視庁によると約1万1000人が参加。周辺の歩道を埋め尽くした人が「再稼働反対」と、約2時間にわたって声を上げた。

【写真で見る 首相官邸周辺の歩道埋め尽くした抗議行動】

 有志の市民ネットワーク「首都圏反原発連合」の呼びかけ。3月に始めた当初は300人程度だったが、回数を重ねるごとに参加者が増えたという。この日集まった人の列は約700メートルにも達した。

 茨城県土浦市から来たという会社員、東原裕樹さん(32)は「フェイスブックで今日の活動を知った。核廃棄物の処理方法も決まっていないのに再稼働するなんてあきれてしまう。黙っていてはいけないと思った」と参加理由を話した。【池田知広】