耳かき店店員殺害事件、被告人質問続き。

弁護人 「付き合って」とは?

被告人・林貢二 一度も話しをしてません。

弁 では、心当たりは4月5日のことだけ?

林 そうです

弁 それで、どんな対応をする選択肢があった?

林 メールをする、直接会う、予約の電話をする、の3つです。

弁 予約の電話は?

林 考えました。しかし、これまで美保さんを通じて予約を取っていた。それは信頼関係が成立していたから。それを無視して、店に直接電話をするというのは、信頼関係に反する。そのため、していない

弁 メールは?

林 と思ったのですが、「これで最後にしてほしい」というので、難しい。

弁 直接会うことに?

林 そうです

弁 店に行かなくなってから、土日は何をしていた?

林 掃除や洗濯、買い物、本が好きなので、書店に行ったり、喫茶店で本を読んだり。あとは家でテレビを見ていた。

弁 美保さんとのことはずっと思っていた?

林 そこまでは思っていない

弁 悩んでいない?

林 4月のことでは悩んでいない

弁 また、行ける、と思っていた?

林 はい

弁 しかし、連絡がつかない

林 4月の終わり頃から5月の初めののころ、直接話さないとだめ、と思った。

弁 話せた?

林 話せた。秋葉原駅の改札でみかけた

弁 美保さんに声をかけた?

林 実際、人がいっぱいいたので落ち着いて話せないと思った。そのまま電話に乗ったが、そこでも人がいっぱい。そのために、新橋駅を降りて、日比谷通りを超えたところで声をかけた。

弁 何時ごろ?

林 22:30頃です

弁 家を探る行為では?

林 ちがう

弁 声をかけた?

林 はい。美保さんはちょっと驚いた様子だった

弁 どんな会話?

林 メールと同じ。最後の日のことを謝って、「大人げないことをした。また店に行きたい」と。

弁 美保さんは?

林 「もう無理です」と。

弁 他には?

林 美保さんは「無理です」を繰り返していた

弁 どうした?

林 「どうして?」と聞いても、「無理」以外の言葉は返ってこなかった。3回くらい繰り返していた

弁 美保さんは?

林 駅に戻る方向に立ち去った。話が途中だったので、訳がわからなくなった。その場で10分くらいとどまっていたが、来なかった。

弁 いらだちは?

林 いらだちよりも訳が分からない感じ

弁 何がわからない?

林 理由がわからない。なぜ、話の途中で行ってしまうのか。

弁 5月の土日は?

林 家のことをしたり、テレビを見たり、家でのんびり過ごしていた

弁 美保さんに会えなくなるとは?

林 いつもよりは怒っているな、とは思った。しかし、最後になるとは思っていなかった

弁 また店に行くには?

林 会って話をしたいといけない。まだ途中だと思っていたので、もう一回会わないといけないと

弁 他の選択は?

林 店に電話はしていない

弁 新宿東口店には何回?

林 6回

弁 店に行かなくなってから、美保さんに会ったのは二回。5月のときと、7月19日。他は?

林 行っても会えないのが2回あった。姿は見かけたが声をかけれなかったのは2回。

弁 防犯カメラに7月19日、25日、8月1日に映っている。それまでも、そのペースではない?

林 ないです

弁 GWのあとは?

林 6月の中旬以降です

弁 なぜ、その間、行かない?

林 冷却期間があったほうがいい、と思った

弁 何をしたかった?

林 話をしたい

弁 どんな?

林 理由が聞きたくて

(続く)