見知らぬ人同士が出会う「出会いカフェ」(『出会い系カフェ』との表記もある)。これまでも様々な事件(例えば、児童買春事件)があったが、初めての殺人事件が起きた。

 産經新聞(http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100928-00000501-san-soci)によると、

 東京都豊島区のラブホテルで私立大学4年、吉原麻実さん(22)=板橋区小豆沢=さんが遺体が見つかった殺人事件で、警視庁捜査1課と池袋署は27日深夜、女性のバッグを盗んだとして窃盗容疑で逮捕されていた同区東池袋、無職、紺野正美容疑者(29)を、殺人容疑でも再逮捕した。同課によると、「金銭で口論となり、首を押さえつけて殺したことに間違いない」と容疑を認めている。

 紺野容疑者と吉原さんは池袋の「出会い系カフェ」で知り合っていた。出頭に付き添った知人男性によると、紺野容疑者は男性に「財布にあるはずの現金がなくなり、女性とトラブルになった。気付いたら首を絞めていた」と説明したという。

 同課の調べでは、紺野容疑者は26日未明、豊島区東池袋のラブホテル2階の客室で、吉原さんの首を絞めて殺害。吉原さんが持っていたバッグや財布などを盗んだ疑いが持たれている。司法解剖の結果、死因は急性窒息死だった。

 紺野容疑者は26日午前2時過ぎ、吉原さんとホテルに入室し、殺害後は窓から逃走したとみられる。吉原さんの所持品は紺野容疑者の自宅や横浜駅付近などで見つかっており、同課は紺野容疑者が自宅に寄った後、電車で横浜市内まで逃走したとみている。

 という事件だ。すでに、容疑者が逮捕されているが、現場に行ってみた。すると、出会ったとされる「出会いカフェ・K」と、事件の現場となったラブホテルまで数分の距離だった。

$てっちゃんの生きづらさオンライン@Ameba

 さらに、出会いカフェから容疑者宅も徒歩数分、ラブホテルにもほぼ同じ距離にあった。

 $てっちゃんの生きづらさオンライン@Ameba

 ということはごく近所で起こった事件ということになる。匿名での出会いを求める出会いカフェであるにもかかわらず、出会った場所が自宅や犯行現場と近いというのは、なぜか違和感がある。

 さて、私は、2人が出会った場所に行ってみた。この「店」のシステムは、入会料と入店料を含み3000円を支払う。他の店舗を含めて一日自由な出入りができる。トーク(トークルームで10分間)のための指名は何度でもできる。相場としては、やや安めだ。

 私は一人目の女性を指名した。プロフィール上は「20歳」「フリーター」。ピンクのロリ服を着ている。

トークルームで待っていると、「彼女」がやってきた。「よくこの店は利用している」という。「カラオケをしたい」とも。事件後ということもあり、「そういえば、事件があったのはここだよね?」と聞いてみると、うなづいただけだった。

「カラオケに行きたい」を繰り返すのだが、やや、こちらが事情聴取のように、いろいろ聞きすぎた。そのため、与えられた10分という時間が来る前に、「彼女」は出て行ってしまった。

 そのため、2人目の女性を指名した。プロフィール上は「22歳」「フリーター」。黒のスーツっぽい服を着ていた。

 (続く)

 *生きづらさ、自殺、自傷、依存、ネットトラブル、ネットコミュニケーションに関する相談・取材協力は、ここ


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