$てっちゃんの生きづらさオンライン@Ameba


 4日~6日まで、長野県原村のペンションにいました。明治大、東京女子大、関西大、広島経済大のメディア論のゼミ合宿で、ゲストとして講演するためです。せっかくなので、全日程一緒にいたわけです。

 久しぶりに諏訪地方でしたが、なぜ原村のペンション街付近では、ソフトバンクの通常回線も、IPhoneも圏外なのでしょうか。IT産業が多い諏訪地方でも圏外が多いなんて。だから、ケーブルテレビが発達し、インターネットもケーブルでやる人が多いのかな?なんて考えてしまいます。

 そのため、ペンション街はWifiを無料開放しているところが多いようです。しかしながら、私の泊まったところは、Wifiは飛んでいましたが、オーナーがパスワードを忘れていたようで、アクセスできませんでした。そのため、移動して電波のあるところかwifiでアクセスできるところにいかないと、メールチェックができませんでした。あとは、窓際にケータイを置いて、時々入る不安定な電波を捕まえることができるかどうかという運試しな感じでした。

 まさに、圏外不安だったわけです。

 さて、まずはペンションでの話。東京女子大と広島経済大の学生たちと一緒でした。最初はほとんど話していませんでしたが、一日目の夜くらいから徐々に話すようになりました。お酒が好きそうな女子大生で、日本酒もかっくらっていました。インカレのゼミ合宿にくるくらいですから、社交的な学生がほとんどでしたね。この中で発表があったのは広経大の学生2人だったようですが、私は別の分科会に参加したために、話を聞けませんでした。あとで話を聞いたところ、面白そうだったテーマ(交通広告)だったので、研究がまとまったら聞いてみたいところです。

 そのほかは、ペンション内での会話はたわいもない会話が7~8割。研究の話題が1割。あとは、自分たちのことだったような(一部、恋話を含む)。

 私が学部生のころも院生のころもゼミ合宿には行ってないのですよね。学部では合宿そのものがなかったし、院生のころは、場所が教授の実家がある沖縄だったので、お金もなく、行けませんでした。こういうインカレのゼミ合宿ってのも面白いですね。新しい出会いもあるしねえ。といっても、初めて会った女子大生に、どれだけの男子学生が連絡先を聞いたのだろうか?某明大生に、「ちゃんと聞いたの?」と聞いたら、もじもじしていたので、たぶん、彼は聞けなかったのだろうなあ。こういう合宿で始まる恋愛もあるんだろうけど、さて、今回の合宿はどうなるのかな?

 研究発表のほうは、サブカルやインターネットの分科会に参加させていただいた。漫画論のときは、「日本は表現規制が薄い」などと言っていたので、「たしかに欧米に比べればそうかもしれないが、70年代の悪書追放や90代の有害コミック排斥運動はどう思うのか?」と突っ込んだことを言ってしまった。あと、インターネットでの親の問題のところで、「否決された東京都の条例改正案では、都が保護者に指導できる条文があったことをどう思うか?」って、マニアックな質問をしてしまった。

 ほかにも聞いてみたいところはいろいろあったが、時間がなさそうだったのでその場ではやめました。あとで一緒に温泉に入った関大生には、「なぜAKB48がはやるのか?」のところで、いろいろと突っ込んでみた。露天風呂で、AKB48について話題になっている不思議な光景だった。

 さて、私も講師として、「秋葉原事件とメディア」を話しました。当初は「秋葉原事件とネット依存」というタイトルで用意をしていたのですが、被告人質問で、これまでの供述を否定し始めたので、「ネット依存」のことを話す前に、事件はどのように報道されてきたのか?という報道論的な話を前半にもってこざるを得ませんでした。

 質問がでるかと予想していたので、突っ込みどころを残しつつ、話をしました。いま考えれば、私のことを知らない人もいるので、自己紹介的な話を5分くらい話せばよかったかな?と思いました。また、裁判がからむので、裁判の傍聴の様子なども話せればよかったかな?って思ってしまいました。

 あと帰りにふと思ったことは、こういう合宿で見せる学生の「顔」ということです。やはり、先生や友達を意識しているだろうから、その「顔」なんだろうなって思ったのでした。きっと、一人ひとりは悩みを抱えていたり、努力をしたいたり、挫折を経験していたりする。でも、そんなものはあまり見せないし、見せることができないんだろうな、って。きっと、私が普段取材をしている、生きづらさを抱える大学生たちも、普段はこうなんだろうな、って思った。ちょっと深い話をすれば、生きづらい悩みも出てくるから。