酒井法子が覚せい剤の所持で逮捕されました。報道によれば、使用について、「夏頃からの使用」を認めているといいます。事実はこれから明るみになることでしょう。

 それにしても、小室哲哉のときもそうだけど、芸能人がなにか罪を犯したときに、作品を含めてすべてだめ、とは思えないのですよね。 これから発売するCDを発売中止とするのはわからなくはないですが、過去の楽曲の販売・配信を停止するのは、なぜなのか。

 アイドル好きの私としては、彼ら彼女らの作品が、私の人生を多少なりとも豊かにしていたと思えるからでしょう。はじめから「どうでもいい存在」と思っているのであれば、単純に、「またかよ」と思うだけでしょう。でも、彼ら彼女らの作品を聞き、少なくとも「楽しい曲だ」と思っていたり、カラオケで歌ったりしていたので、私の生活の一部になっているのでしょう。

 もちろん、現行法で罪を犯したのであれば、「悪法も法なり」で認めるか、悪法は悪法であり法改正を要求するような運動を展開するか、どちらでも自由です。現に、大麻取締法違反で逮捕された人の中で、医療用大麻の使用は認めるべきとの立場で闘っている人もいます。時効についても、法改正をしようという動きが活発化してきましたね。

 いずれにせよ、裁判でいろいろなことがわかってくるでしょう。警察段階では、何が本当の情報なのか曖昧な報道が続く可能性がありますから。今回も、多くの記事に、「捜査関係者への取材でわかった」とか、「●●署への取材でわかった」という、非公式情報を多用しています。

 私も書く立場ですので、それがどの程度の情報の正確さなのかは、わからないで書いている記者が多いのだろうと容易に想像ができます。みんな「特落ち」は怖いですからね。そこに、警察の情報操作の余地があるわけですが。

 単純に、また、歌を聴きたい、歌っている姿を見たいと思ってしまうのは、甘いのかな。

 また、酒井法子さんが、裁判員制度のPR映画「審理」に出ているのですが、これは、映画を撮った故・原田昌樹監督の遺作です。この件で、批評家の切通理作さんが、

 『審理』公開停止への疑問
 http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1248235545&owner_id=109291

を書いています。最高裁長官宛に手紙を書いたそうです。


 ちなみに、下記は、昨日から話題になっているブログ。マイミクさんの日記でも、Twitterでも紹介されました。

宇宙飛行士の向井さんや毛利さんだって覚醒剤をやっている。
 http://d.hatena.ne.jp/ziprocker/20090807


 それにしても、ニュースで、酒井法子のイメージのギャップとして、この映像がよく流れています(といっても、私が確認したのは、日本テレビとTBS)。でも、これって、イメージダウンなのかどうか。

 この報道スタイルって、古いアイドルを扱っているみたい。以前のアイドルであればプライベートはなるべく見せず、トイレにもいかないような扱いでしたよね。でも、今では、恋愛もオープンにしたり、イメージのギャップも見せたりするし。

 そもそも、酒井法子って、そんなに清純派で売っていたのか?清純派って、それ自体がずいぶん、古いスタイルだな、と。

 「思いっきりドン」で、司会の中山秀征が、「タレントさんはそれぞれ別の面があって、それ自体は否定しません。DJをやっているからといって、薬物と結びつけるのは間違い」と、ちゃんとフォローはしていましたが。