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キャバ嬢としての成長を見たい!  キャフー 09.07.15

 サービスやトーク、 容姿の質が高いキャバ嬢が人気があるのは当たり前の話です。そうした嬢と仲良くなっても、数多くいる客の一人になるしかありません。

 もちろん、嬢の側も人としての好き嫌いはあるし、恋愛もします。だからこそ、太い客でなくても、特別な関係になることだってあります。とはいっても、そんな客になれることは滅多にないって、思ってしまいます。

 ある嬢は言いました。

   「お客さんと店で会うことも、出会いの一つ。私だって女だし、お客さんと恋をすることもあるし、付き合ったことがありますよ」

 さらに詳しく聞くと、付き合ったのは客がほとんどで、キャバクラで働くようになってから、客しか付き合っていないといいます。

 私は、キャバクラに通い出して10年ほどが経ちます。知人の中には、「キャバクラ嬢と付き合った」という人もいます。でも、私自身、付き合ったことはありません。それを目的としていない、ということもあるでしょう。 ただ、同伴抜きのデートをしたことがあるくらいです。

 「それ以上」の関係にはなったことがない。「それ以上」が何を指すかはわからないが、プライベートの相談に乗ったことがある、を含めるとすれば、「ある」ことになりますが・・・・。  なぜ、付き合うことを目的にしないのでしょう。

 たとえば、人気があるキャバクラ嬢ほど、ドレスの着こなしも、トークも、間の取り方も上手です。それは、数多くの客が育てた結果だからでしょう。
ここを見てしまうと、私ではなく、「過去の男達」が彼女を育てたって思ってしまうのです。

  「私が育てた」と思えないと、いくら人気の嬢でもなにか気が入らないのです。逆に言えば、「私が育てた」とちょっとでも思えるのなら、その嬢が気になって仕方がありません。

 もちろん、そう思わせてくれるのも、嬢たちの演技の一つですが、それを演技と思わせてくれなければいい、ということになります。そうなれば、中堅やベテランの嬢よりも、新人の嬢のほうが、そう思わせてくれる確率が高まります。ただ、「私が育てた」と思い込めるには相当の年月がかかることになるでしょう。

 数年前、新宿・歌舞伎町で、九州出身のK嬢(18)がいました。最初、私ではなく、友人に付いたのですが、相性が良かったのか、その後も連絡を取り合っていました。メールや電話営業の仕方をアドバイスしたり、またプライベートの話もするようになり、仲良くなった気がしました。

 ある年の、K嬢の誕生日。店に行こうとしたとき、「六本木に移ったんだ」ということを聞かされました。かわいくて、周囲に気を使え、さらに後先を考えている賢いK嬢だったこともあり、六本木でも人気が出ました。

 そして、1年も経たないうちに、銀座のクラブで働くことになったのです。  このK嬢の場合、「私が育てた」という意識はありませんでした。むしろ、彼女が勝手に「育った」と思っています。

 でも、育って行く姿を見届けている、と思うことでも、私はうれしく思ってしまうのです。

 新人のキャバ嬢が育っていく姿が見たい。できれば、そこに「私」の痕跡を見つけたい。ただ、キャバ嬢が成長するプロセスが好きなのです。