日本でもチャットをしていた自殺願望のユーザーを救出したというニュースがあります。国際的な「救出劇」になったのは、やはり、英語という言語的な問題でしょうね。
それにしても、短時間で救出できたのはすごい。インターネットの情報をもとに各国の関係機関が動いたのはすごいことです。
http://labaq.com/archives/51187262.html
Facebookは、日本で言うMixiのようなSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)です。そのFacebookでやり取りしていた少女が、自殺を計った少年の命を救いました。
これが大きくニュースとして扱われたのは、助けたのはアメリカの少女で、救われたのが遠く海を隔てたイギリスの少年だということ。
そしてホワイトハウスや大使館まで経由していたことです。
イギリスに住む16歳の少年は、アメリカのメリーランド州にすむ少女とFacebookを使い話をしていました。
彼はとても落ち込んでおり、「これから自殺する」と語ったため、心配した少女が自分の母親に伝えたのです。
それを聞いた母親がメリーランド州警察に通報し…
少女→母親→メリーランド警察→ホワイトハウス→ワシントンのイギリス大使館→ロンドン警視庁(スコットランドヤード)→テームズ・バリー警察
と次々に連絡が伝わっていきました。
分かっていた情報は、「少年の名前」と「オックスフォードシャー州の学校に通っていること」の2点だけだったのですが、警察はGoogleで検索するなどして8つの住所まで可能性を絞り、警察の担当チームがその8つの住所へと急行したのです。
4つ目の住所で意識不明の少年が発見され、すぐに病院に運ばれました。
見事だったのは、少年が少女に話してから病院に運ばれるまで、わずか3時間に過ぎなかったのです。
少年がFacebookで自殺をほのめかしたのがイギリス時間のPM11:30、そしてAM12:25には、テームズ・バリー警察へ連絡が入りました。
オックスフォードシャー州警視庁は、救助に関わった人々を称賛しています。
簡単に流されてもおかしくない通報内容だっただけに、この少年を特定するのに苦労したようですが、この結果に関係者の努力が報われたと述べています。
両親はまだショックでコメントを出していませんが、現在少年は回復に向かっているとのことです。
とてもドラマチックな救助ですが、Googleまで活用されるなど、現在の情報伝達力の威力を改めて見せつけられた事例と言えそうです。