『理を知り、実と成す』なんてね。
これからテレマークでコブを滑ろうとする入門者向けに、「凹凸と加重と抜重とピポットと」と題して、3回説明してきました。
ポイントをまとめてみましょう。
ステップ1は、
ひとつのコブで、凹侵入から、凸を抜けるまでの流れは、
・ブランコを漕ぐような動きをイメージして滑る
ステップ2は、
・ピボットで板を回す
ステップ3では、
コブのターンポイントは、
・ストックをコブを越えた辺りを突く
・ピークを越えて下りに入った辺りにある
で、これらを想定して練習しましょうという話でした。
コブは、山で、急斜面を下り、その先に、登りの斜面があるような地形と同じです。登れば、いずれ、必ず下ります。
極論すると、その間の長さが短い地形をコブと言うだけの事です。
納得いかない?(笑)
では、例えを変えます。
山の滑走で最も現実的なロケーションは、沢を突っ切る時です。下って上りますよね。
沢を横切る時、慣れてないと、下って底部から登りに入っる時、すってんころりんした経験、ありませんか。
平地では、板の前後への加重は、(説明のために極端に言うと・・・あくまでも説明上です)5:5です。
急斜面の下りでは、重力により落下、つまり加速します。もちろん板と雪の間の摩擦抵抗が極端に少ないからこその話ですね。
板自体が、バランスを崩すことはない前提で、その上にいるあなたが、何んの対応しないと、上体は、その加速に遅れいわゆる後傾な状態、姿勢になります。そうなった時、板の雪面に対する加重のバランスはが崩れ、その割合は、4:6のように後ろ側が高くなります。
すってんころりんしちゃうのは、底部や上りで、加重バランスが3:7とか4:6の状態になり5:5に戻せない状況になってしまった時、という屁理屈です。
話を整理しましょう。あくまで説明の便宜上ではありますが。
5:5は、ニュートラル
4:6は、後加重
6:4は、前加重
です。
4:6から5:5へ、6:4から5:5へ意識的にニュートラルな状態にすることを、加重、その逆を抜重と言います。
もうひとつ、ジャンプ、着地のような上下の運動により加重と抜重があります。
ジャンプした時、空中での加重バランスは、ゼロ、0:0です(笑)。
スキーは、滑走時、安定していた方が良いのですが、この加重、抜重を巧みに利用する事で、板をコントロールする事は、重要な滑走技術となります。
それを踏まえてもう一度ステップ3を振り返ってみます。
下りに入ってからのピボットターンは、仮にその直後、加重割合が5:5・・・だったとしても、雪面からテールが出ているので、雪面抵抗の分を考えると6:4、さらに空中に板が出ている長さの分を引いて、6:3位と言える状態となります。なので、テールを回しやすい。ガテンがいきましたでしょうか。
このように加重バランスを崩す、いやコントロールする事で、ターンをコントロールしているとも言えるのです。
以上で、「凹凸と加重と抜重とピポット」の話は、一旦終了とさせて頂きますが、関連する話を次回からも続けたいと思います。
