【キブンの時代】第2部 危険はどこに(5)トクホは万病に効く? 妄信的、偏った健康志向 MSN産経ニュースからです。
食べ物で健康になろうとする発想に、誤りがあるのですね。それは薬を飲むと健康になるのと同じ誤りのような気がします。巨大な詐欺ですね。
有害物質に汚染されていない安全な食べ物を食べ続ける事で健康を維持しやすくなる事が真実でしょうね。
食べ物よりもその人自身の身体の状態が最重要ですね。身体が遺伝的に受け継いで備わっている力をどれだけ発揮できる状態にあるかが最重要なのです。身体が遺伝的に受け継いで備わっている力を全て発揮できる状態を健康と客観的に定義できるのです。
身体が遺伝的に受け継いで備わっている力を全て発揮できる状態とは、脊柱の左右の両端の温度差が0.3度未満の時ですから、体内にサブラクセーションSubluxationが無い状態の事ですね。
サブラクセーションSubluxationとは、骨が本来あるべき位置から変位して、神経を圧迫して神経が正常に機能できない状態のことですね。
サブラクセーションSubluxationを取り除くのが正統カイロプラクティックChiropracticです。
正統カイロプラクティックChiropracticを定期的に受け続けることだけが健康になれるのですね。
<転載開始>
【キブンの時代】第2部 危険はどこに(5)トクホは万病に効く? 妄信的、偏った健康志向 (1/3ページ)
2010.4.8 08:00
このニュースのトピックス:キブンの時代
街にあふれるトクホのマーク。食用油から飲料まで網羅する(写真はコラージュ)
近所のスーパーで食用油の棚をのぞく。1リットル298円の特売品の上に、600ミリリットル598円の商品が並ぶ。リットル当たりの価格差は3倍。高いのがトクホ=特定保健用食品である。
国が「体に脂肪がつきにくい」「コレステロールを下げる」などの健康効果を表示していいと許可した制度で、マークがついている。食用油やヨーグルト、茶など900件超。平成3年に始まり、日本健康・栄養食品協会によると19年度の市場規模は約6800億円にものぼる。
不景気の中、右肩上がりだが、「消費者は値段が高ければすべての人に効能を保証すると思ってしまう。でも、科学的データをどれだけ知っているのか」と筑波大名誉教授(運動栄養学)の鈴木正成(70)は首をひねる。
トクホは、企業からの科学的データを消費者委員会と食品安全委員会で審査し、以前は厚生労働省が、現在は消費者庁が許可する。しかし、鈴木がトクホ商品のデータを検証したところ、限定条件でしか実験を行っておらず、すべての人に効果があるとはいえなかったという。
「国は論文審査だけなのに、消費者は国のお墨付きだと思いこむ。国民を裏切ってはいないだろうか」
トクホ人気の背景には根強い健康志向がある。「健康を考えるなら栄養と運動、休養の3つを大事にすればいい。昔から変わらないのに今は偏っている」と鈴木は嘆く。
普遍的な生活改善はつらい。手っ取り早いイメージに飛びつく。
マーケティングが専門の東洋大教授、塚田朋子(54)は「トクホはfad(ファド=熱狂的で一時的な流行)だ」と断言。「国民が不規則な生活を改善したいと望んでいるところに、国のお墨付きのマークという分かりやすさが登場した」と説明する。
4、5年前に塚田のゼミの学生が発表したトクホの研究で「消費者はトクホがどのような製品か理解していないのに、体によいというイメージだけで購入している」という結果が出た。
「政治家もそうだが、社会がワンフレーズで表現できるfadしか作らないし、受け入れなくなっている。シャネルのような普遍的なロングランが登場しない」と語る。
そのトクホに激震が走った。
人気商品の食用油「エコナ」に、体内で発がん性物質に変わる可能性があると議論されているものが含まれているとして、昨年9月、花王が販売自粛を公表したのだ。
花王には消費者から問い合わせが殺到。トクホを返上した。都内の主婦は「値段が高かったのに安全でないというなら頭にくる」と憤る。
人気商品からトクホ返上に。安全性という観点からは妥当な措置かもしれないが、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会常任理事の古谷由紀子(60)は「販売自粛は妥当として、科学的な結論が出ていないのに返上すべきではなかったのではないか」と言う。
古谷は食品メーカーのお客さまセンター担当者に聞いた話を思いだす。商品を購入した客が電話で「今、手元にある商品は食べられるの、食べられないの」と聞くのだという。
「判断できないのだと思う。消費者は食のリスクはゼロにならないことなど、科学的で冷静な目を持つことが必要だ」と提言。消費者の気分を絶対視する行政や企業にも「問題がある」として、こう危惧(きぐ)する。
「消費者はいいとなればいい、悪いとなれば悪い方向に走る。だけど、行政も企業も目の前の消費者の不安に右往左往するのではなく、確固たる基準を持たなければ、ますます世の中が気分で動くようになっていく」(敬称略)
=第2部おわり
(この連載は小川記代子、赤堀正卓が担当しました)
<転載終了>