準防火地域内の準耐火木造住宅、進行中です | 建築家の思いつくまま日記

建築家の思いつくまま日記

岡山の建築家です
思いつくまま、日々の出来事をつづっています

岡山市北区南中央町、ビルが密集した街中の土地

敷地の奥行24mに対して間口は3.8mしかありません

 

 

 

 

鉄骨4階建てのテナントビルが建っていて、これを住宅としてリノベーションしたいというご依頼でした

建物が出来たのが47年前、耐震基準が現在と大幅に違い、耐震補強してリノベーションをすると

多額の費用がかかることがわかりました

 

そこで建物を取り壊して新築をすることになりました

常識的には準防火地域内で木造の建物を作るは制約が多く、鉄筋コンクリート造か鉄骨造にするのが一般的です  ただ敷地間口から工事が難しく、コストもオーバーします

そこで制約が多い木造でチャレンジすることにしました

 

 

 

 

準防火地域内で木造を建てる条件は準耐火建築物にすること

屋根30分耐火、外壁45分耐火、床45分耐火、間仕切壁45分耐火、柱と梁45分耐火

階段30分耐火、外部建具は防火戸とする必要があります

具体的にどのように耐火仕様にするかはまた図面で説明いたします

 

 

 

間口が狭く奥行が長いまさにうなぎの寝床のような家

どの部屋からも通風と採光が確保できるようプランを考えました

 

2階にある子供室は天井を高くして吹抜とし、ハイサイドライトから陽の光と風をとりこみます

 

 

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