今日は「長女の不登校」が私の悩みではなくなった話です。
こんにちは!
カウンセラーのふせけいこです。
本の手放しをしていたら、掲題の件をしたためたくなりました。
あんなに熟読していた不登校に関する本を「読まない」BOXに分類していて、長女の不登校でグルグル悩むことがなくなったことに気づいたからです。
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わが家の長女は、今年の4月から、2~3日登校したきり学校に行くことをやめてしまいました。
ふだんは自宅で過ごしたり、週に1.5日ほどフリースクールに通ったりしています。
今日は、私にとって、長女が不登校であることの受け取り方が本当の意味で変わったお話しです。
どんな風に変わっていったのか、何をして変わっていったのかについて綴っていきます。
心の扱い方を知っているカウンセラーといえど、自分の心を持て余してグルグル悩むことがあります。
私は自分のコンディションがいまひとつだと、頭では不登校は子どもが解決していくことであって親が解決することとは違うということが分かってはいても、子どもの将来が不安で「何かしてあげたい!」「私がなんとかしなくては!」と鼻息を荒くすることもありました。
口では「学校、休んでいいよ」と言葉にしたとしても、頭のなかでは「行ってほしい」「将来が不安」「このままで大丈夫?」という思考が渦巻いている。
そんな時は、十中八九もろもろ空回りします。
そして、空回ったあげく自分の望む通りにモノゴトが進まずに不安でイライラモヤモヤしている母から鬼気迫るものを感じて、わが子は「ママ、こんな私でごめんね。」とそっと心を閉じていきます。
不安って、とても不快な感情だったりしませんか?個人的にはこの感情、感じるとツラいからできれば感じていたくない。
だから、空回っているときの私は自分の不安を解消するために、何とかして長女が不登校の状態から脱却するように働きかけていたように思います。
こんな状態、嫌じゃありません?
私は嫌でした。
私はもう立派な大人なのに、自分の不安を子どもに背負わせていることも嫌でしたし、自分の心が葛藤だらけになる苦しさも嫌でした。
なによりも、わが子を信じられない自分が嫌で嫌でしかたありませんでした。
「こんなママでごめんなさい」
私の心がこんな風にぐでんぐでんになるのは、長女が不登校だからなのでしょうか?
いいえ、違います。
私自身が、長女が学校に行っていないという事実を使って、自分を不安にせしめぐでんぐでんになる状況をつくっているんですね。え?子どもが学校に行かないせいでしょ?というお声もあろうと思いますが、心の世界ではこんな仕組みになっております。
だって、世の不登校児の親御さん全員がぐでんぐでんになるわけではないからです。
わが子の不登校に葛藤する私の様な親御さんもいらっしゃいますが、わが子の不登校をすんなり受け入れて「じゃぁ他の道を行こう」と行動している方もわりと沢山いらっしゃる。
さて、私が自分を不安にせしめているとしたら、私が自分を安心させてあげることもできるわけです。
自分で打つ手があるということは、非常にラッキーです。
ということで、私は心の葛藤を落ち着かせる第一歩として、わが師のカウンセリングを受けました。
心のエンジンを回して、現実に動き出すためにです。
そして実際に8月中旬から、悩みの渦中から外に出るために、行動に移ることにしたのです。
悩みを解消したいと思ったら、渦中から出ることがポイント。具体的な方法のひとつは、いつもと同じルーチンを打破すべく「まず行動する」こと。
私がしたことは下記の通りです。
・視野を広げるために日本各地のオルタナティブスクールの情報を得る
・夫と改めて、長女の不登校に対するお互いの考えを共有しタッグを組む
・長女と改めて今後どうしていきたいのかお互いの考えを共有する
・長女の不安や過緊張を含めて、病院に相談する
・見聞を広めるため、気になる小中学校の説明会に家族で参加してみる
・塾の見学に行く
「ママ、わたし本当は、普通に学校にいきたい。でも、それができないのも分かってる。だったら、環境を変えたい!このままは嫌だ。」
それまで動きの少なかった長女に、サナギから羽化する兆しがあったことも、追い風になりました。
サナギって、動かないように見えて、中ではものすごい勢いで変容をとげていますでしょ?
ひとたび目標を持った長女からは、生きる強さが滲み出ていました。
親バカで恐縮ですが、彼女は親の私がびっくりするほど「自分」というものを良く理解していました。
自分は何が好きで、何がキライか。
自分は何は得意で、何が苦手か。
自分は何をしたくて、何をしたくないか。
自分はどんな性質で、どんな環境だと心地よいのか。
自分は今どんな気持ちを感じているのか。
これって、自分と向き合わないとなかなか出てこないことなんです。
自分と向き合うって怖いことでもあるから、大人でも色々と理由をつけて回避しがちなこと。
本当に重ね重ね親バカで恐縮なんですけど「うちの子ってば勇気あるなー」と目からウロコが落ちました。
そして、私の中の迷いが消えていきました。
この子はこの子なりに進んでいる。私の知っている方法とは違うけれど、彼女は彼女なりに道を見つけて大人になっていく、と得心がいったんですよね。
それは、ふせさんのお嬢さんだからじゃない?というお声もあるかもしれませんが、子どもって親が思っている以上に深く考えていたりします。
もし機会があれば、インテビューアーになったつもりでじっくりお子さんのお話を聴いてみると、目からウロコが落ちるかもしれないですね^^
さてさて、長女の成長を感じたことをきっかけに、私もできる限りのサポートをしよう!と、ムンと胸を張って思えるようになりました。
言語化するのが難しいんですけど、大事なことなのでしたためますね。
ムンと胸を張ったからと言って、外側から見える私の行動は、変わっていないと思います。
若干アグレッシブにはなりましたが、以前も今も、していることは長女のサポートです。
ただ、動機が変わりました。
以前は、不安や怖さとか「長女のためと思いつつも実は自分のため」の要素が、多いときは70%くらいだった気がします。
今は、この子なら大丈夫という信頼が60%。あとはワクワクが10%あるような気がします。
ワクワクとはなんぞ?といいますと、
長女の不登校を通して、私の知らない世界を見せてもらっているというワクワクです。
長女が不登校にならなければ出会わなかった人たち、知らなかった世界、経験できなかったこと、気づかなかった長女の才能。
今はこんな側面に意識が向いています。
もちろん、だからといって不安や怖さ、イライラがなくなることはありません。イライラがイラッくらいには減りました
ショックも受けますし、落ち込むこともあります。
でも、その状態から回復するスピードが速くなりました。
また、そこから得られる学びも多くなりました。
転んでもただじゃ起きない精神ってやつですね(笑)ぶひゃひゃ。
育児は育自といいますが、まさに今、長女の不登校エピソードを通して私自身も成長させてもらっている途中だと思っています。
悩むって、同じところをグルグル回っているイメージがあります。今の私の状態は、行きつ戻りつしつつも、目的を持って進んでいる感じ。気持ちには軽やかさが宿っています。
悩むことは、悪いことではないです。必要なプロセスのひとつでもあります。ただ、停滞感があってエネルギーがダダ洩れてしまう感じ。疲れちゃうんですよね。
なので、ある程度悩むことを味わった後は、そこから抜けることを選ぶこともできます。
そのために、このブログが何らかのお役に立てていたとしたら幸いです。
それでは今日はこのへんで!
さいごまで読んでくださって、ありがとうございました!
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