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P.S.衣類あまってます 「換気扇の下で」

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シーツ交換をしていたら

Nさんが私の前に立って言った。

「おめさんが来たあってごどは今日は雨だあな(あなたが来たってことは今日は雨ね)」

普段は無口なNさんの

思いがけない一言に

職場の先輩方は大笑い。

「そう言えば事務長も笑ってたよ。shihosukeさんは雨の日の女っだって」

違うんスよ先輩…

違うんスよ事務長ぉ…




私は晴れ女。

楽しみにしている行事は必ず晴天

過去3度行った沖縄でも

「皆さんはツイてますね」

3人のバスガイドさんに言われたし

倅の運動会も自分の運動会も

順延になったことは一度もない。

逆に気が進まない行事や試合は

雨か雪か必ずぐずついたお天気。




私は仕事を再開してから胃を壊した。

職場でのストレスではなく

家事が出来ないストレスで。

家事と仕事どころか

プライベートと仕事

部活と勉強

昔から両立なるもの

出来たためしが一度も無い

そう私は THE 不器用な女。




主人(不器用に連れ添うこと14年)には

「治るまで休めないのなら辞めろ」と言われたが

そうもいかないのが仕事というもの。

だいたいひとり息子の入学式すら休みがとれないパパに言われたくないわよ。

食洗機買ってくれないからよ。

自分のシャンプーすら買ってこないからよ。

ひと通り八つ当たりした後で

なんとなーく

週間天気予報を見ながら一週間の仕事を入れてみたら

なんとなーく胃が落ち着いた。

必ずではないけれども

だいたい太陽が照る日は家事をして

だいたい曇りや雨や雪の日は勤務表に私がいるので

Nさんや事務長が言うように

雨の日の女となる。




でもこの方法で

気がすむまで洗濯できるようになったし

夕飯の支度もできるようになったし

胃は頗る調子が良いし。

ストレスって馬鹿にできないかも

思ったのも束の間

今年は倅が花粉デビュー。

なんで体質だけ私に似たんだ

その私も今年はちょっと酷い。

この陽射しに洗濯物は部屋干し

週間天気予報も意味なし。

晴天出勤しようか

いや花粉がもっと酷くなって

薬を飲んだらまた胃が壊れる。

うーむ。

もうしばらくは

雨の日の女でいよう。












Thank you in 5 years では

大勢の皆様のご協力のお蔭で

沢山のアクセスをいただきました。

大勢の方に「ありがとう」を考えていただきましたが

実はこの様なお返事もありました。

「考えたけれどわからない」

「どうしても考えられない」

もうひとつの本心。

もうひとつの真実の声。




よほど辛い思いをしたのでしょう

なんて陳腐な文章ではすまされない

経験をした子供達。

あの時に我が子の命を守っても

今日まで精一杯守ってきても

我が子をあんな目に遭わせてしまった

そこまでの思いをさせてしまったと

母親は思うもの。

その申し訳なさは私にもあります。

私はあの時

もう一年生なんだから

男の子なんだからと

瓦礫の中へも避難所へも

倅を連れて歩きました。

集荷先へも出荷先へも。

あの時に私が見て触れた全てを

7歳の倅にも見せてしまったこと

今だ後悔しています。




我が子に消えない傷をつけた。

これが

5年後だから言える私の

もうひとつの真実なのかもしれません。




応えてくれた人

思い出したくない人

まだ暗闇の中にいる人

唯 全ての人にいえるのは

生きているということ。

絶え間なく 過去へと

押し戻されながらも

日々を 暮らしてきた 

5年だった ということ。




もうひとつが

無くなることは

この先もない。

死ぬまでないし

死んでもない。

それでも 私は

満月の度に 吠えていたい

いつまでも

成るべく ずっと。








So we beat on,

boats against the current,

borne back ceaselessly

into the past.









苺がすっぱかったので

苺ミルクにして出したら

「これはなに?」

なんと倅は初苺ミルクだった。




「昔は今みたいに全部の苺が甘いわけじゃなかったから、すっぱい苺はこうやって食べたんだよ」

「でも苺はそのまま食べたいよ」

頑として手をつけない倅

「じゃあ苺だけ食べてみなよ」

付いている牛乳を振りはらいパクリ

「すっぱ…」

母と子が討論している間に

父はスプーンで苺を潰し終えた。

「えー⁈ パパ、潰すの⁈」

「潰した方が美味いんだぞ」

母も潰しにかかった。

倅も見よう見まねで潰そうとするが

苺は逃げるばかり。

「下手くそだなー」

父に言われた倅は

台所からフォークを持ってきた。

フォークは苺に刺さるばかり。

ニヤニヤする父と母。

フォークをあきらめスプーンで地道に潰す倅

昔は苺ミルク用のスプーンがあったよねー

おーあったあったー底が平たい

そうそう苺型のやつー

昔話に花を咲かせながら

とっくに食べ終えた父と母。




やっと完成した苺ミルクを

ひと口食べた倅の感想は

「うんまッ‼︎」

美味いだろー

誰が考えたんだか知らないが

美味いものは美味い。




「明日も苺ミルクにして」

食べ終えるや否やご所望

「甘い苺じゃ美味くないんだよ」

父が答えると

「じゃあすっぱい苺を買って来て」

倅の眼差しは真剣

「これからはすっぱい苺にして」

真顔な倅の後ろで笑いを堪える父

「ねッ‼︎」

承知しました。