12月13日
厚生労働省 薬事・食品衛生審議会
医療機器・体外診断薬部会にて、
「OncoGuide NCC
オンコパネル システム」
「FoundationOne CDx
がんゲノムプロファイル」」
の2つの遺伝子パネル検査が了承された。
これにより、早ければ2019年春に承認され、
さらには保険適応となる可能性が高い。
との記事を見たので情報共有です。
パネル検査とは、
がん組織の複数の遺伝子を
次世代シークエンサーを用いて
検査するものである。
詳しい内容は下記
がん情報サイト「オンコロ」さんの
記事をご覧下さい
https://oncolo.jp/news/181218k01
遺伝子パネル検査が予定通り
保険適応される可能性が高い
というか
ほぼ確定したような状況といえるでしょう
ただ、私が患者視点で
気になる点として
「対象患者」についてである
・原発不明がん
・標準治療のない希少がん
・標準治療が終了、
または終了が見込まれる固形がん、
且つ
パフォーマンスステータス 0又は1
(日常生活に支障のない患者)
とのことで
標準治療を行ない
標準治療の選択肢がなくなった
もしくは
治療の選択肢がかなり限られた状態
に
なってから
ようやく遺伝子パネル検査を
保険適応で受けられる
と言えます
確かに遺伝子パネル検査によって
治療につながるのは10%程度と低く
受けたからといって
治療につながる可能性は低く
また
承認された薬がなかったり
適合する薬や治療がない遺伝子変異もあり
その検査の費用対効果という意味では
国にとっては
「高価な検査」とも言えるのでしょう
しかし、私自身が臨床試験で
遺伝子パネル検査を受けた時の
考えの一つとして
・限られていく標準治療を
進めていくにあたって
この先の治療の選択肢を
事前に持っておきたい
という思いもあり
もちろん
遺伝子変異が見つからないかもしれないし
承認されている薬や治療がない可能性が
あることも承知の上でしたが
遺伝子変異にあわせた
臨床試験へのエントリーやタイミングを
標準治療しながら考えられる
というメリットがあると思っていました。
(ただし、標準治療の状況によって
臨床試験の条件が
あわないこともあります)
たまたまHER2遺伝子変異が見つかった
そして
今は臨床試験ではあるけれど
治療の選択肢の幅が広がったのは事実です
そういう意味では
先手に遺伝子パネル検査を行うことで
臨床試験へのエントリーの
機会を得ることが出来る
また、臨床試験を行う研究者からすると
臨床試験の被験者が見つかる可能性が広がる
という意味では
今後のゲノム医療を進めていく上では
よりスムーズになるのではないか
とも
遺伝子パネル検査の保険適応には
期待する部分もありました
なので
対象患者の制限がもう少し
広いものであって欲しかった
というのが
正直な気持ちです
ただ、医療費の問題や対応する施設や設備
様々な観点で議論がなされて
今の対象患者の条件を決めていると思います
私のような考えの方は
「自費診療で受けてください」
というのが
国の考え方といったところでしょうか
あくまで
患者視点での勝手な思いのところもあります
が
この「対象患者の条件について」
そのようなことを思いました
ただし
別に不平、不満を言いたいわけではなく
この遺伝子パネル検査の保険適応によって
また更にゲノム医療が進み
1人でも多くの方の命がつながる
とも思うので
素晴らしいことだと思っています。
また、これで保険適応の条件が
今後一切変わらない訳ではなく
今後の治療の進歩や状況に合わせて
変化していくものと思うので
「遺伝子パネル検査」
患者の皆さんも少し頭の片隅において
今の治療を進めていって
より良い状況になる事を願います。
続く…
引き続き記載していきます
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