7月27日の高知新聞です。
日本国旗を巡る不穏な動き
佐々木 裕 79 高知市立自由民権記念館友の会会員(南国市岡豊町定林寺)
阪田雅裕元法制局長官も「浅薄」と評した「国旗損壊処罰法」が成立した。
19日付本紙社説は、「人に著しく不快または嫌悪の情を催させる」などの規定は処罰対象の線引きが曖昧で、運用への注視が必要と厳しく指摘する。
新法は1999年、「国旗国歌法案」審議で、小渕恵三総理の「国旗に対する尊重規定や侮辱罪の創設は考えていない」との国会答弁を覆すものだ。
関連し、18日付の「声ひろば」のご高見にも触れたい。
県内有数の進学校でもある私立校を県幹部が再三再四訪問し、学習指導要領を根拠に入学式などでの国旗掲揚の要請を続けているようだ。
しかし、次に挙げる各点に照らし、訪問に問題は皆無だろうか。
①「早稲田大学建学の母」、小野梓先生(宿毛市出身)が唱えた「学問の独立」
②アメリカ施政権下の沖縄を出発点に選び世界38ヶ国を歴訪して政治家への素地を積んだ小渕総理らしく、「わが国のみならず他国の国旗と国歌についても尊重する教育」を期待した、国旗国歌法成立日の「小渕談話」(1999年)
③2004年、秋の園遊会で東京都の教育委員の「日本中の学校で国旗を掲げ、国歌を斉唱させることが私の仕事でございます」との誇らしげな言葉に、天皇陛下が返された「やはり強制になるということでないことが望ましいですね」とのお言葉。
私が在職した私立校では、学習指導要領を補完すべく創立理事長の考えで国連旗も掲揚している。
グローバル社会に入って久しい。
自国旗だけでは、むしろ閉鎖性を感じさせる。
「決断と実行」と、いらんことばかり決断し実行してくれる与党。
野党はしっかり準備して、与党になったら、いらん法律を一掃してもらいたいものですね。
