曇天

 

予報どおりに

 

降りだす雨

 

仕方あるまい

 

空は支配できない

 

 

どーも

ハミでやす

 

みなさま

ご機嫌よろしゅう

 

てなわけで

 

あっしは

 

二日ばかり

 

休暇をとり

 

山間部へ向かった

 

雨が降ることは

 

承知だったが

 

どうしても

 

渓流の傍らに

 

身を置きたかったのだ

 

 

 

                       タニウツギが川辺を彩る

 

雨雨雨雨雨雨雨雨雨クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー雨雨雨雨雨雨雨雨雨

 

六月の雨は

 

森の植物や動物たちを

 

やさしく

 

湿らせる

 

               渓流のアホンダラ    

 

      電波の届かないところで遊ぶ しあわせ

 

   釣れずとも森の緑に染まるしあわせ

 

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

鳥の声が

 

瀬音が

 

木々のゆらぎが

 

あっしの呼吸を

 

整えていく

 

 

クローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバークローバー

 

ここには

 

すべてが揃い

 

完璧に循環している

 

だれがデザインしたのか

 

わからぬが

 

それは

 

胸かき乱され

 

おもわず

 

滂沱しちまうほどに

 

美しいのだ