ヴァンヴェールが
襟足をくすぐる
なんとも
爽やかな日和
どーも
ハミでやす
みなさま
ご機嫌よろしゅう
庭の木の剪定を
すっかりサボってしまったゆえ
あらゆる植物が
絡みあって
カオス状態であります
うちのモンスター
3~4種の木が絡み合い
一体となって
増殖をつづけている
ふりかえれば
昨年の5月に
植木屋さんに
剪定をお願いし
モンスターは
ちいさくなったはずなのに
冬まえにも
バッチバチに
鋏を入れたのに
すでに
このありさま
成長すさまじいです
ツツジ いよいよ満開
そんなわけで
あっしは
ひさしぶりに
庭の手入れをはじめたのだった
ここちよい風が
ふきぬけ
胸をくすぐる
あの曲が聴きたくなった──
フォーレ 「シシリエンヌ」
爽やかだが
どこか
物悲しく
切なくなる曲だ
抒情的で
こころの
奥深くを突いてくる
忘れていた
遠い記憶が
よみがえるように
涙があふれてくる
「シシリエンヌ」を聴いて
あっしは
センチメンタルな気分になり
瞳うるませて
庭をながめておりました
すると背後から
ジンギスカン食いにいぐべ
と、情緒もへったくれもない声が
玄関には
弟夫婦がいた
食いしん坊夫婦は
あっしを
ときどき
食事にさそってくれるのだが
あまりにも唐突だった
弟の目は
ジンギスカン
食べる気まんまんで
ぎらついていた
弟は
胃袋と約束しているのだ
もはや
ジンギスカンいがいの
選択肢はない
あっしは
弟夫婦に
両脇から
半分
拉致されるかたちで
車に乗せられた
ってことで、ジンギスカンを食べにいったのである
ジンギスカン・シロー 地元では有名
あっしとしては
フォーレを聴きながら
軽くワインなどをいただいて
午後を過ごすつもりであったのだが
まあ、
そんな日もあるさ
ジンギスカン
おいしかったでやす