雪は雨にかわって
すこしずつ
庭の雪が融けていきます
どーも
ハミでやす
みなさま
ご機嫌よろしゅう
女友達と
とりとめもなく
おしゃべりをしていた
どこの街にもある
フランチャイズのカフェで
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「ほら、うちの父を葬送ったとき、お世話になったドクターがさ」
「訪問診療の?」
「そう、そのドクターがレンブラントにそっくりでさ」
「はぁ?」
「はじめて見たときから、おもってたの。ああ、この人レンブラントだって」
「レンブラント、ってどんな顔よ」
「とりわけ若いころの自画像によく似てる」
「そんな話題、だれもついていけないからね」
「なして」
「たいがい知らんだろレンブラントの顔なんか!」
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女友達は
勘弁して、って顔で
あっしをみた
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女友達は
いまの夫と
離婚すべきかどうか
決めかねている
新たにつきあいはじめた人もいて
気持ちはそっちに向いているようだ
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「どうすんの、やっぱり旦那と別れるの」
「たぶん、ね」
「離婚は疲れるよ、エネルギー奪われるよ」
「わかってる」
いや、友達はわかっちゃいないだろう
「ひとつ聞いていい あのシャクシャインのどこが好きなの?」
🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪🎂🍪
「シャクシャイン って、💦あんた」
「だから、新しい彼、シャクシャインだろ、あの濃い顔どうみても」
「また始まった シャクシャインて誰よ」
「言っとくけどシャクシャインの戦いを知らんやつをあっしは認めない」
「あんたの偏った常識、だれも認めないわよ」
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カフェの窓越しに
ミルク色の冬の太陽が
霞んでいた
ゆきこさん家の猫、大ちゃん 接客主義




