シクラメンが花屋の軒先にならぶ季節となった

 

クリスマスが近づいているのだな、と

 

ちょいとだけ華やかな気分になる

 

ガーベラブーケ1ブーケ1ブーケ1ガーベラブーケ1ブーケ1ブーケ1ガーベラブーケ1ブーケ1ブーケ1ガーベラ

 

美しい「花」がある

「花」の美しさという様なものはない

 

と言ったのは

 

小林秀雄だ

「美しい花」は眼前に実在する個物だが

「花の美しさ」は観念にすぎない。

 

 

秀雄は

 

漠然とした曖昧なもの言いが

 

我慢ならなかったのだろうか

 

観念は人を饒舌にする

 

言葉にすると

 

美しい花は

 

たちまち輪郭をうしなう

 

 

ああ、あっしは

 

いまだに秀雄に取りつかれたままだ

 

しかしながら

 

実在を知覚する営み、とやらが

 

なんのことやら

 

よく理解できない

 

あっしは秀雄の著わす領域の言霊に到達できぬのだ

 

 

なんてことをおもいながら

 

ハーブティーを淹れていたら

 

弟夫婦がやってきた

 

めしに行くぞ

 

例によって

 

この夫婦は

 

有無を言わさず

 

あっしを連れ去る

 

秀雄に溺れて午後をゆっくり

 

すごそうとおもっていたのに

 

また、両側から拉致されるかたちで

 

車に乗せられた

 

う~ん日差しがあってあたたかい

 

山形県白鷹町ヤナ公園あゆ茶屋

すでに冬季休業まえで、ヤナ場は見ることができなかったが

 

鮎塩焼きと豆腐田楽を堪能する

 

卵がめっちゃ入った鮎で旨し

 

 

冬が来るまえに

 

炭火のあゆ塩焼きが食べられて嬉しかった

 

豆腐の田楽、でかくて

 

もうお腹ふくれた

 

二人は一向に満足せず

 

つぎへと向かう

 

  朝日町  レストラン真理夢

 

マンガ本がいっぱい 郷愁をそそる店内

 

ボリューム満点 食べきれないかも

 

ナポリタン  美味しい

 

でも、やはりあっしは食べきれず、残してしまいました

 

ごめんなさい

 

真理夢さんは

 

今年42周年を迎えたそうです

 

おめでとうございます!

 

長年、地元で愛されてきたお店なのですね

 

このあと、

 

朝日町ワイナリーへ

 

腹、満タンで動けぬのに

 

ワイン試飲すんのか

 

 

あらゆるワインの試飲が可能で

 

満腹のあっしも

 

つい、なんども試飲をくりかえした

 

追加の女王

 

初冬の太陽はすでに山の端へ差し掛かっていた

 

帰りの車のなかで爆睡し、

 

短い一日を終えたのだった