と声をかけられ、
フレンチしか食べないと思われているのに、
な~んてことを思いつつ、
ある程度の高級寿司屋さんに訪れるのは約1年ぶり。
興味はあるものの、
さて当日。
今回は貸切です。お寿司屋さんの貸切は勿論初体験です。
時間前に到着すると、既に先に数名いらっしゃっており、
とても立派な和風の待合席でしばし歓談しました。
そして時間になるとカウンタ席に案内されます。
私は中ほどの席に座りました。
ご主人の挨拶から始まり、
2時間半で握りのみ。おつまみなどはありません。
以下に今回頂いたものを記載します。
■炊き立てのシャリ
今回使用する炊き立てのお米の紹介。
固め炊きでやや芯はあるものの表面に柔らか味があり、
シャリの時間経過による風味の変化にネタを併せていくという紹介
一般的にお寿司屋さんでネタとシャリが異なることは稀という認識
■蛸(佐島)
とても大きな蛸が紹介されました。
柔らかくかつ弾力のあるの食感で味が濃厚です。
このお店の特別ルールとして面白いのが2つ。
①寿司はご主人から握りたてのものを手渡しで受け取ります。動画を見てください。
②
これにより味わいがしっかりとわかるということ。
シンコではないという説明があり、さらに「こはだは骨が旨い」
確かに今まで食べたことのないこはだでした。
生の牡蠣ではありません。
生で冷たい牡蠣を食べるのはフレッシュ感を楽しむだけであり、
確かに、
その疑問を解消してくれる一品でした。
なぜ大間のまぐろが美味しいのか?
という疑問を私はずっと持っていました。
ご主人によると日本海と太平洋の流れがぶつかるのが大間で、
そのプランクトンやプランクトンを食べた魚をまぐろが食べて育っ
■鰆(山形)
活け〆船上神経締めした鰆はさらに十数日熟成させて旨味成分を創
こんな旨味がたっぷりの鰆は食べたことがありません。
海のフォアグラと紹介のあったかわはぎの肝。
鴨のフォアグラよりもずっと脂分の少ない上品なものだと思いまし
今回頂いた中で一番好きなものでした。
先ほどの大間のまぐろを醤油漬けにしたもの。
まぐろの体温である28℃にしてから提供されます。
これが本当に絶品。まぐろに対する概念が変わりました。
海苔を巻いた軍艦ではなく握り。
なぜ海苔を巻かないのか尋ねてみると、
確かに濃厚ないくらの味わいを楽しむことができました。
■鱈白子 アルバ産白トリュフのせ
巨大なアルバの白トリュフが取り出されました。
なんとこれを包丁で薄くスライスさせていきます。
これを鱈の白子に合わせるという物凄い握り寿司。
■中とろ(大間)
やはり味わい濃厚。
やはり味わい濃厚。脂分も気になりませんでした。
うなぎ屋さんでは通常使われないほど大きな天然うなぎ。
皮がパリパリに焼かれていて、野味をほんのり感じるようなもの。
貴重な体験ができました。
珍味で有名ないかのバチコ。実は初めて頂きました。
こういうの結構好きです。
■香箱蟹 ほぐし身
さっきまで生きていた蟹をしばらく蒸して、
こういうライブ感ある劇場的演出も見ごたえがあり、
こんなに新鮮な蟹がたっぷりと。うっとりしてしまう一瞬でした。
続いて脚とみそ。絶対に美味しいはずです。
大間の大とろを漬けにして炙っていいのでしょうか?
これを提供するお店は恐らく他にはないでしょう。
■鉄火巻
これまで出てきた大間のまぐろの赤身・中とろ・大とろ・
これも贅沢な巻物でした。
■お稲荷さん
自家製のガリが一切れ入っており、
■玉子焼
鱧のすり身を使用したふんわり柔らかい上品な玉子焼でした。
ご主人のトークが爆裂しながら、素晴らしい寿司が出続けました。
何よりも素晴らしいと思ったのが、
魚の美味しさを引き出すために工夫・研究を続けていること。
旨味成分を引き出すために、
死後硬直を遅らせる技法を取り入れている漁師から魚を仕入れ、
低温熟成させるために余分な水分を飛ばし、
グルタミン酸・
美味しい寿司を提供する裏側に、
寝る間を惜しんでほとんどの時間に仕事をしているのではないかと
今回は本当に貴重な経験をすることができました。
もちろんこれまで頂いた寿司の中では最高です。
予約をしていただいた方、幹事の方、
またお願いします!(笑)
店内はこんな感じです。
外観はこんな感じです。
【価格】23000円
【評価】100点以上
初音鮨 (はつねすし)
03-3731-2403
東京都大田区西蒲田5-20-2