まずは、無想会公式ホームページの更新のお知らせから。

関東稽古会の動画がアップされました!
あの“魔人”の動きが見られますよ。


↑は、ただのスクリーンショットです。
動画は、こちらでご覧ください。

実は、新垣師範のブログや、各地の稽古会の予定も、こちらのホームページにまとめて掲載されています。

便利なサイトですので、無想会門下、そして無想会ウォッチャーの皆様もぜひご活用くださいね。


今朝の稽古は、
・ナイファンチ立ち 壁押し
・ナイファンチ立ち クルマ押し
・ナイファンチ立ち 正面突きスロー
・ナイファンチ全伝 3回
・ナイファンチ初動のみ反復

今日は、ナイファンチの初動の加速がわかった気がしました。

※ 以下、また妄想が始まります。正式な新垣師範の教えではなく、それを噛み砕こうとしての私の試行錯誤の考察ですので、眉に唾をつけて読んでください。

ナイファンチの移動はすべて落下によるもの。
しかし落下だけではないと思います。

天井に逆さまに張り付いて、床に向かって落ちる時、ただ自然に自由落下するだけでなく、天井を蹴って伸び上がったならば、床への加速は、重力加速度+筋肉による加速度。

ナイファンチの初動にも、これがあると感じます。

もちろん、無想会は、地面を蹴って動きません。
しかしそれは、
①重力に反しての地面キックをしない、
②足の筋肉を使っての地面キックをしない、
という意味において、地面を蹴って動かないのです。

・重力に沿って落ちる方向に蹴る。
・そして、足の筋肉ではなく、体幹で蹴る。(足は体幹の力を伝える棒に過ぎない)
であれば、地面を蹴ることは禁忌ではないのだと思います。

下の絵は、ナイファンチ立ちでの横移動の際に描いたものですが、初動においてもまさしくこれなのです。


ポイントは、魚には足は無い!ということ。
足が無くとも水中を素早く泳ぎ、水面を飛び上がる魚の身体操作に、足という力の伝達棒を加えれば、ナイファンチになります。

「でも、ただの棒より、棒の中にも筋肉があった方が便利だよね?」
そんな神様の甘い囁きにのってしまった人類は、いつのまにか主従を入れ換えてしまい、こともあろうか足の筋肉で駆動するようになってしまいました。

それに対して、
「違うだろ。俺たちはもともと魚なんだぜ。足なんてだたの棒に過ぎないことを思い出せ!」
と気づかせてくれるのがナイファンチです。

足が、体幹の力を伝えるたんなる棒になればなるほど、早く速く力強く動けるのが、ナイファンチなのですから。

今朝は他にも気づきが。
(合っているかは知りませんよ。)

撞木立ちの側面突きは、前足を浮かさなくていいのです。

撞木立ちの側面突きも、これ↓ですから!

ほら、前足は浮いていませんよね。↑

前足を浮かせてもいいのですが、浮かせなくても強烈な突きは生まれるのです。(たぶん)

もう一つの気づきは、ナイファンチ立ちの正面突きは、この魚の尾びれの振りを、腹⇔背中方向にやればよい!ということ。

イメージ的には、立ち幅跳びで、伸び上がり、飛び上がっている状態です。
これも尾びれの振り。
魚にはできないこの方向の尾びれの振りは、しかし人間にはできるのです。

ナイファンチ立ち正面突きは、
・人間の体の奥に残る魚の記憶を呼び覚ましながら、
・しかし、魚にはできない身体操作を、魚の感覚で行う、
という高度な稽古法なのです。

新垣師範は、修行の本質とは「仏に逢うては仏を殺せ 父母に逢うては父母を殺せ」であると述べていましたが、私にも似たイメージが浮かびました。

魚に逢うては魚を殺せ。
煮たり焼いたり美味しく食べよ。
それが、ナイファンチ立ち正面突きなのです。

・・・あれ、眉毛、乾いてません?
今朝もまた、いい妄想が練れました。