昭和10年(1935年)刊行の『空手道教範』に掲載された、船越義珍の巻き藁突きの写真。
先生、真面目に突く気、あります?
と、問いかけずにはいられない、船越義珍の姿勢です。
船越義珍の巻き藁突きの姿勢は、いつもこうです。『錬胆護身 唐手術』(大正14年)でも、同じような膝を伸ばした棒立ち姿勢で、巻き藁を突く様子を写真に納めさせています。
いったいなぜ?
その答えかどうかはさだかではありませんが、私はこの船越義珍の巻き藁突きとよく似た突きを知っています。
それは、早くて速くて、そして強烈な突きでした。
即ち、今年10月の無想会セミナーで新垣師範が披露し、そして我々セミナー参加者が真似した、"まんじゅうを上から下から潰すとアンコが飛び出す"の突き。
あの突きを放つ際の姿勢に、よく似ているのです。
ちなみに、新垣師範ご自身は、あの突きと船越義珍のこの写真を関連付けた説明はしていません。
私が勝手に言っているだけです。
でもね、ホントに似てるんです。