息子の風邪、昨日は昼過ぎからかなり熱が出てしまったので、小児科に行き、薬をもらいました。

今日は昨日よりはマシ。
夕方にはベイブレードバトルに付き合えと言ってくるまでに回復しましたが、明日学校に行けるかはまだ五分五分というところです。

珍しく、21時過ぎには寝てしまったので、久しぶりの“ひとり時間”を楽しもうと、表で少し稽古しました。


この週末は、土曜日は無想会の東京同好会、日曜日は息子との親子空手(糸東流)に行くつもりだったのですが、どちらもキャンセル。

息子の傍らで、ずっと室内にいたので、少しばかり運動不足。

加えて、アメリカの無想会総本部に乗り込んで昇段審査に挑んだ三先輩のレポートを読み、大いに刺激を受けました。

30分ほどの玄関先での稽古でしたが、気合いが入りました。


①棒術

寒いので、まずは棒術から。

・撞木立ちの踏み込み袈裟打ち
・袈裟打ち→石突き打ち→巻き打ち→袈裟打ちの反復(左右)
・裏打ち (左右持ち替えながら)
・袈裟打ちダブルストライク(徳嶺の棍の締め、左右)
等の基本動作から入ります。

あくまでも自分比ですが、棒の切れがよくなってきた気がします。

そして、型。
・徳嶺の棍 8回くらい。

後半はかなり汗ばみました。
腕でだけで振っている感覚からは、卒業し始めている気がしました。


②空手

空手も基本から。

・ナイファンチ立ち 突き
・撞木立ち 突き
・撞木立ち 前蹴り

棒の稽古の後だと、余計な力が抜けて動きがシャープになる感覚があります。

そして型。
・ナイファンチ(内帆船、初/二/三段)7回
・チャンナン(江南、平安初/二/三/五段)5回
・ローハイ(羅漢)5回

ナイファンチはガマクの掛け外しを意識して、チャンナンは腸骨筋の正中線への激突を意識。ローハイは広背筋の効きを意識。

棒で疲れた後だったせいか、身体操作を意識して稽古する内に、あることに気づきました。

Y先輩が、「型は鼻唄を歌いながら」と言っている意味が、わかった気がしたのです。

型は、落下や体幹のインナーマッスル(腸腰筋、腰方形筋)、そして広背筋等の大きな筋肉を使うことで、“理に叶った動きで頑張らずに相手を制していく”という状態を目指すべき。

そして、この状態が叶った時、鼻唄が歌えるのです。

腕や足等の末端の筋肉までにガチガチに緊張させて動員するような型では、鼻唄は歌えません。
重力落下と大きな筋肉の作用に身を任せたからこそ、鼻唄が歌えるのです。

激しい型動作の中で頑張って鼻唄を歌うのではありません。鼻唄が歌えるくらいの余裕を持てるよう、落下と大きな筋肉だけに頼る身体操作を行えばよいのです。

それができれば、鼻唄は勝手に歌えるようになるはず!

ワカッタゾー!と心中雄叫び。
今夜は、ジョン・コルトレーンの「My Favorite Things」を鼻唄です歌ってみました。



鼻唄が止まれば、それは落下と大きな筋肉の作用だけに身を委ねられていない証拠。

そう考えれば、鼻唄は素晴らしい身体操作チェック方法ですね。

三つの型、それぞれに鼻唄が止まってしまうところが見つかりました。その都度、ちゃんと落ちる、或いは腸腰筋や広背筋で相手をコントロールすることを意識。

いい稽古になった気がします。

最後は、自分がアメリカ総本部で審査を受けている気分で、三つの型を一回ずつやり、稽古終了。

30分だけですが、いい汗かきました。