相手側のコンサルタントであり、東洋武術愛好家であるマークと、今回も武術談義ができました。

私から紹介したのは、合気道の技術の根底に剣術が、空手の根底には棒術がある、という(よく知られた)話。

「例えば?」
と聞かれたので、平安初段(松濤館系、フルコン系以外は二段)の拳鎚縦回し打ち→追突の動作を見せ、その後で棒の歩み足袈裟打ちを重ねて見せてみました。

マークのコメントは、「興味深い。棒を持たずに突きを出す時も、棒を持っていると想像した方がより強力になるのではないか」というもの。

我が意を得たり、でした。

その他に語らったのは、諸手突き。
ロンドンで太極拳と古流柔術を学ぶ彼は、ワンツーのような時間差ダブルパンチではなく、同時に繰り出す太極拳や柔術のサイマルテイニアス・ダブルパンチにこそ、マーシャルアーツのエッセンスが詰まっていると、熱く主張。

私も、同意見でした。


昼は環境リスクや対応戦略で議論を交わし、夜は武術談義ができる。マークは、得難いパートナーです。