仕事においての私のスタイルは、“開拓派”です。

時勢に合わせて新しいテーマに挑み、業務を通じてソリューションとして取りまとめ、周囲に展開していく、というスタイルです。

このスタイルの辛いところは、新ソリューション開発の段階や、開発後しばらくは、周囲に仕事を触れないこと。
開発は結局、言い出しっぺめある自分自身がやりきらねばなりませんし、開発後も、周囲が慣れてくるまでは、任せられる領域も限られます。

その状況を乗り越えるためには、周囲へのスキルの伝達と実践を通じた修得への導きが何より大切です。

ふと考えてみると2009年度から2012年度は、この開発と展開に追われた4年間だったと言えます。ある分野での理系的ソリューションと文系的ソリューション(両者は深く関わった両輪の関係にあります)の開発と、チーム内・部内への展開に苦しめながらも結果を出した4年間でした。

しかし、2013年度に入り、状況が変わってきました。
周囲に伝達・展開したスキルは、いつの間にか各メンバーの中で血肉化し、私のフォローなく業務が回るようになってきました。

大成功!ではあるのですが、そうなればなったで、また別の問題が出てきます。

各メンバー内で血肉化した業は、徐々に各人の中でカスタマイズされ、変化されていきます。その変化した業によって達成された成果は、少しずつ最初の開発者である私との関係の中でも論じられることが減っていきます。
早い話が、自分の存在のありがたみが組織の中で薄れていくのを感じるようになっていくのです(笑)。

もちろん、私とてそんな展開は初めから予想できます。
偶然ではありますが、今の二つのソリューションは、一方が理系的で他方が文系的です。それぞれのプロフェッショナルが登場することはあっても、両方を使いこなす者はそうは現れないだろう、という読みがありました。スキルが、展開されていっても、両者の連結点としての自分の価値を保つことができるという展望があったわけです。

しかし、そう思ったようにはことが運ばないのが人生です。

最近感じているのは、理系的なソリューションの方を身につけた若手と、文系的なソリューションの方を身につけた若手が、上手く酌んで相乗効果を出すようになりつつあること。

こうなってくると、私の独占的なポジションは薄れていくことになります。
先日、その萌芽が見えたことで、状況の変化を痛感しました。

既に開発したソリューションを適用していくコンサルティングを続けるだけでは、もはや屹立した存在たることはできないことが、ハッキリしました。

組織としては見事なダイナミズムと称えるべきですが、一歯車を構成する人間としては、自分が一番カガヤク時期の終わりに差し掛かっているわけで、個人としては大問題です。

開拓派のビジネスマンとしては、ここは新たなソリューションの開発に向けてモードチェンジすべき時。
既にその動きは具体化させてはいます。

しかし…

そろそろ40になる身の上としては、人目をひく新ソリューション開発をしつづけなければならない状況には、少々疲れを感じるのも事実。

このサイクルを後何回回せば、武勇で他者を圧倒しなければならない“戦士”の地位を抜けられるのだろうか…

そうした弱気な想いもなきにしもあらずあらず、です。

我ながら、ちょっと悪い意味で歳をとったかな…