最近の立ち方のひとり稽古を通じて思ったこと。

重心を目一杯「母指球」側にかけて立って居られるギリギリの姿勢。
重心を目一杯「踵」側にかけて立って居られるギリギリの姿勢。
この二つの間の姿勢が安定領域。

この安定領域は膝や腰の曲げ具合で変化し、領域内での姿勢の外力に対する抵抗力も変化します。
動き出しやすさも。

三戦立ちや後屈立ちのように両足の膝の向きが異なる立ち方は、足同士のより掛かり合い構造ができるため、上記の足裏面上の重心の射影位置をあまり気にしなくても、ある程度安定します。

しかし、両膝の向きが同じ騎馬立ちでは、前後方向の外力に対して両足の支え合い構造は使えないため、母指球重心から踵重心までの安定領域の活用が自然と意識されます。

そしてこの意識ができてから三戦立ちや後屈立ちに戻ると、安定性(と動きやすさ)が更に増すのを感じます。

騎馬立ちでの正面方向への正拳突きのような稽古があるのは、こうした感覚を養うためなのかな、と思うようになりました。

そんな訳で、立ち方の稽古はまずは騎馬立ちから。
今日は通勤電車の中で進行方向に踵→母指球の向きを合わせてこっそり騎馬立ち。停車、発車で倒れないよう頑張ってみました。

朝のトロトロ電車なら、結構いけます。