昨日の空手の稽古後、チェコ人のIさんから、ヤン・ソウクップの話を聞きました。

ヤン・ソウクップは、極真空手(松井派)の世界大会で2位になったチェコの空手家。決勝戦でテイシェイラに破れはしたものの、名選手アルトゥール・ホバシニアンに勝った準決勝戦を始めとし、素晴らしい戦い振りを見せた実力者です。

Iさんによれば、日本のチェコ人同士のミニコミ誌にそのヤン・ソウクップのインタビューが載ったとのこと。

「どんなインタビューだったんですか?」と聞くと、「試合の感想と、ガッカリしたというエピソードです。」
「ガッカリしたというと、やっぱり決勝戦で一本負けしたのが悔しかったんですか?」
「いえ、違います。ガッカリしたのは、チェコに帰国しても誰もヤンを知らなかったことです。日本では雑誌のインタビューがたくさん来ましたが、チェコでは誰もヤンにインタビューをしようとしなかったので、ヤンはガッカリしました。」

ほほう。
極真の世界大会準優勝は、空手の世界では大事でも、空手がマイナーなチェコ(趣味の習い事としては人気があるそうですが、ニュースになるようなメジャースポーツではない)では、全く話題にならなかった、ということのようです。

Iさん曰く、「ヤンは、日本のアイスホッケー選手と同じです。」

チェコでメジャースポーツと言えばサッカーは別格として、次はアイスホッケー。アイスホッケーの選手は国民のスターで、海外の名選手にもファンがいるそうです。

チェコでは有名なアイスホッケーの日本人選手もいるそうですが、日本では誰もその選手を知らないことに、来日したチェコ人は驚くとのこと。

異国で名をなすも母国では無名。
よく聞く話ですが、いろいろな形で起こることなんですね。