今号の格闘技通信に、体軸を交互に斜めに傾ける正拳突きが紹介されていました。
右拳で突く場合は、体軸を左に傾け、左拳で突く場合は体軸を右に傾ける、というものです。

正道会館の武蔵が以前からやっているスタイルだとのこと。
教科書通りの体軸を垂直にした正拳突きに比べ、スピードを出しやすいとか。

へえ、て読みながら思い出していたのが、大山倍達の正拳突き。
体軸を左右に傾けながら拳を突き出すあのスタイルは、「大山は空手を知らない」「大山の空手は邪道」と批判された根拠の一つでした。

あの突き方も、武蔵の正拳突きと同じ狙いがあったものなのか・・・?

斜め軸と言えば、沖縄小林流の横山和正氏も、ナイハンチのDVDで、型に内包された斜め軸の考え方とその効用を説いていました。

武蔵、大山倍達、横山和正。
軸を傾ける各氏の身体操作は同じことを意味しているのでしょうか?

■□■□■□■□■□

芦原英幸の指導風景での正拳突き↓。
http://www.youtube.com/watch?v=5nZQcWG4Guo
芦原英幸正拳突き02

芦原英幸正拳突き03

コメント欄でのクリリンさんのご指摘のとおり、体を振るタイプの正拳突きですね。

 * * *

<おまけ>
「地上最強の空手」での滝に打たれながらの正拳突き。
http://www.youtube.com/watch?v=ED3lBAJPU60&feature=related

地上最強の空手:正拳01

地上最強の空手:正拳02

こっちもすごい体の振り方です。
私が習った時代の極真の正拳突きは、もうこんな風に上体を振っていませんでした。
いつ変わったんでしょうね?

 * * *

<追記(2009.5.4)>
内八字立ちで巻き藁を突いていたら、体軸を傾けていた意味が少しわかったような気がしました。
⇒「父子で留守番&リビング巻き藁」http://ameblo.jp/hamikara/entry-10254394120.html