歴史をコンサルに活かす手応え 」に書いた大型プロジェクトの第1回ミーティングに行ってきました。
腕が鳴るぜ、と気合を入れて挑んだミーティング、今回は、クライアント側が昨年度行ったプレ調査に関する情報共有です。

一通りの説明の後、「どうでしょうか?」との質問に、正直に、彼らの調査の問題点を指摘しました。
個別テーマごとにはしっかり行われてるものの、全体を貫く目的意識がないこと、言い換えれば、検証すべき仮説設定がおざなりにっていること。その結果として、調査によって結論が浮かび上がっていないこと、等。

こちらもプロとして呼ばれているので、最初は容赦なく問題点を指摘するようにしています。最初に問題点に気づきながらうやむやにしてしまうと後が大変です。それに、最初に衝突することで、その衝突を乗り越える過程で、プロジェクトメンバー同士の一体感も生まれてくるもの。
今回もそのセオリーに従った問題指摘を行ったことで、その後の議論は大いに活性化。次回ミーティングまでの課題も決まり、ミーティングは有意義に終了しました。

しかし・・・

帰り道、一緒にミーティングに参加した先輩が一言。
「はみ唐君の指摘は、あの場で必要で、まさにその通りだったんだけど・・・何人か、うな垂れている人たちがいたね。ちょっと可哀相だったなあ・・・。」

う・・・そう言われると、胸が痛い。
確かに、バッサリ斬り過ぎたかも。

「いや、あれは誰かが指摘しなきゃいけないことだったんだよ。」と別の先輩。
「ただ、あの場で20人近いお客さんの前でさ、即座にあそこまで指摘できるのは、はみ唐ならではだな。助かったよ」

変に遠慮なく言ってしまうのは、私の習性のようです・・・。

ともあれ、次回は、情報共有に基づいて、お互いの第一案をぶつけ合う回。
「なんだよ、あんだけ厳しいこと言っておいて、代案はそんなものかよ!」という反発が来るのは目に見えていますが、そのコンフリクトも、いいプロジェクトにしていくために必要なプロセスです。この段階では、コンフリクトを恐れないことがお客さんへの思いやり。バッサリ斬り過ぎたかな?と心配するよりも、またこちらがベストと思うアイデアをぶつけて来ようと思います。

こうして思うと、コンサルティングは戦いですね。