今日の午前のミーティングでは、お客さんの志の高さにビビビッと感電させられました(笑)。

経験上、元「官」の株式会社はアリバイ証明みたいな仕事を依頼してくることが少なくありません。
形の上でだけさまざまな改善案を立案し、それっぽく評価をして、実は初めから決めていた何の革新性もない案に落ち着く・・・そういう下らない仕事の多かったこと、多かったこと。
「官」も本省・本庁にはやる気に満ち満ちた人がたくさんいますが、民営化される組織では、そういう人は滅多にお目にかかりませんでした。

そういう仕事が嫌で「民間企業開拓」をミッションに掲げるはみ唐ですが、年度末の繁忙期には、そうした仕事のヘルプもしなければならないことも。それが今日の午前中でした。正直、気乗りのしない今日の打ち合わせでしたが、実際には嬉しい驚きが待っていました。

担当者の方々が真剣なのです。
高い志を持って、それを実現するにはどうしたらいいのかと真面目に考えている目をしていました。一流企業でなんらかの仕事を背負っている人の目です。

「適当に表作って、各マスにそれっぽい評価を記入した資料作ればいいよね」と言っていたこの案件のプロジェクトリーダーもビックリ。失礼ながら私もビックリしました。

だって、資料説明に対する反応が、
「資料はきれいにまとまっていますが、我々の抱える課題解決のヒントはどこにあるのですか?」
ですよ。

いや、もちろん当たり前の反応です。でも、それが当たり前でないのが当たり前だったのが、元「官」の世界だったわけです。
こういうことを言われると、嬉しくなります。こっちだって真剣に改善、改革を目指すお客さんに形にしてもらえるプランを作りたいんですから。

そこで、じゃあこうしましょうか? といくつか提案。今回のフィーからすると少し過剰なサービスをすることになりました。後で少し後悔しましたが(笑)、でもいいんです。意義のある仕事にはフィー以上の価値があるもの。やってやるぜい。

志は伝染しますね。
不屈闘志のやる気パルスを共振して予期せずやる気になってしまった新屋敷のような(「逆境ナイン」)今日のはみ唐でした。


逆境ナイン
これは「やる気パルス」ではなく、
もっと有名な「それはそれ、これはこれ!」ですが・・・

しかし、こうした元「官」が増えてくると、これまでアリバイ仕事で飯食ってた人達は辛くなるでしょうね。
でもこの方が健全です。望むところだ。