さすがに昨夜は無理でしたが、ここ数日借りてきたDVD「甦える伝統空手」を見ています。
金城裕 甦る伝統空手
¥5,880
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本土空手の父・船越義珍を素人と呼んで憚らない沖縄の大家・金城裕氏の技術ビデオをDVDにした作品。
これが期待を裏切らない面白さなんです。

突きの後に足が出る追い突き攻防一体一拍子の交差法相手の突きを絡めとり関節技や投げに繋げていく取手など、型に秘められた実戦技法が次から次に。

自分の推理どおりだった型分解もあり、そうでなかったものもあり、これまで立ててきた仮説の答え合わせに興奮する日々です。

しかし残念ですね。
こうした合理的な技法が本土空手にきちんと伝わっていなかったことが、今の空手界の混乱の原因なのは間違いないでしょう。
これらがきちんと伝わっていれば、競技化の流れも違っていたでしょうし、組手競技では寸止めとフルコンといった両極端な分裂は起こらなかったでしょう。型競技でも一人演武の審美性評価ではなく、金城氏曰く「組型」の二人演武による武術性の高い評価を行うものになっていでしょうに・・・

そうした妄想はさて置き、かなり良いDVDでした。

ところが、困ったことが1つ。
このブログで書こうと考えていた「フルコン空手の基本の武術化 」ですが、書いてみたら多くは金城氏の分解の引用紹介になってしまうかもしれません(笑)