風邪で休みのついでに、書こうと思いつつ忘れていたことを。

何週間か前に、ビデオ屋で極真空手の第四回世界大会のビデオを発見しました。第四回世界大会といえば、松井章圭が、マイケル・トンプソンとアンディ・フグを倒して優勝したあの大会です。

見てみたら、ナレーションも何もなく、ただ対戦者同士の名前が英語で表示されるだけのシンプルなつくりにビックリ。やってくれるぜ、メディア8(笑)。

でももっと驚いたのは、やはり全盛期の松井章圭の動き。
なんであんなにも全ての技に合わせ技を当てることができるんでしょうね・・・。ホント、脅威の読みと身体能力です。
そして更に驚いたのが「サバキ」です。途中から気づいたのですが、松井章圭は接近戦でもつれるときに必ず、芦原空手で言う「巻き込み投げ」の形で相手を捌いていました

巻き込み投げは、廻し受けを変形させた芦原空手独特の投げ技。
廻し受けの上段内受けで相手の後頭部を捉え、下段払いで相手の脇を差して制しつつ、相手に前転をさせて投げる技です。松井章圭の場合、さすがに完全に投げるところはまではやっていませんでしたが、見たところ、相手は完全にコントロールされています。約束組手ならいざ知らず、ガチンコのフルコン対決の本番で、もつれたときにきっちりこの形で相手を制しているなんて、まさに天才的。

松井章圭が、極真を離れた芦原英幸を訪ねてサバキを習ったという話はどこかで読んだことがありますが、それにしてもここまで見事に実践するとは凄い。

学ぶところの多いビデオでした。